...戦争の後ですから惨忍な殺伐なものが流行り...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...揚巻日清戦争頃から明治三十年前後にかけて揚巻が流行りました...
上村松園 「好きな髷のことなど」
...今度流行りだしたものは...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...○既に行燈式の電燈が流行り出して来たのは...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...近頃改造といふ言葉が流行りますが...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...楚辭などの或る部分の如き地理に關する記述が流行り出した頃の作と考へられ...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...江戸でも天誅(てんちゅう)というやつが流行り出してるのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...流行りさえすれば有難くなる奴ですよ」「主人は黙って見ているのか」「黙っていないから喧嘩になるんでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その頃江戸中に流行り始めた町風呂の湯女(ゆな)には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...コレラが流行り出した...
原民喜 「コレラ」
...射撃会(ショッチング)が流行りだすとすぐやめてしまう...
久生十蘭 「だいこん」
...楽屋中風邪ひき大流行り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ちなみにパッと見で今流行りの巨人国建物のようだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...岡本綺堂先生の「お染風」と云ふ随筆に「日本で始めて此の病が流行り出したのは明治廿三年の冬で(中略)我々は其時初めてインフルエンザと云ふ病名を知つて(中略)併し普通はお染風と云つてゐた」とあるを見れば...
正岡容 「大正東京錦絵」
...貴女なんかハイカラさんなんだからどこからどこまで流行りずくめで居らっしゃるんでしょうねえ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...神楽坂裏へその頃流行りの麻雀屋を持たせてもらって...
矢田津世子 「神楽坂」
...鎌倉童(わらべ)の遊戯に“天狗遊び”とよぶものが流行り出していた...
吉川英治 「私本太平記」
...鳳來寺山の佛法僧聽きが近來急に流行り出し...
若山牧水 「梅雨紀行」
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