...これには流石の若殿樣も...
芥川龍之介 「地獄變」
...え?――」流石の大江山課長も今度は朱盆(しゅぼん)のように真赤になって...
海野十三 「流線間諜」
...流石の実業界の英雄も...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...流石の明智も、この事件では、いらざる差出口(さしでぐち)をして、却って新進宗像博士の引立て役を勤めたかの観があった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...「そうだよ」流石の明智もいくらか青ざめていた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...明智は何か、心の奥の奥から、秘密の解釈を探り出そうとするものの如く、じっと考え込んでいたが、やがて、何を思い当ったのか、流石の名探偵も、すっかり相好(そうごう)が変ってしまう程も、深い深い驚きと恐れに打たれた様子である...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...この思いもならぬ逆手には、流石の明智も、張りつめていた気勢を、ヒョイと削(そ)がれた形で、ほんの僅かであったが、出足がおくれた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...流石の名探偵も、これには弱り切った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...流石の女探偵さんも...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...流石の恒川警部も...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...流石の彼もこの吉報には少なからず興奮していた...
江戸川乱歩 「心理試験」
...苟くも槍試合でもあつたなら(whenever there was any tilting)行きたくて燃え立つばかり(was on fire to go)、して、(流石の)サー、ケーも、若し全く(really)何にかまた吩附ける仕事が(him another task)見つからぬ時は、いや々々ながら彼を許してやるのであつた...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...麻田糟輕(マダカスカル)等々々(トウトウトウ))但し流石の先生も...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...で流石の宗教出版物の大量生産にもすでに限度がおかれた今日...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...流石の師匠も? 歯が立たねえって――へへへ...
直木三十五 「南国太平記」
...流石の惡少年ナポレオンも最初は大分閉口したらしいが...
中島敦 「環礁」
...どういふ意味だかわかる?」流石の兩君も...
堀辰雄 「(ポオル・モオランの「タンドル・ストック」)」
...流石の大地震も大火事も...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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