...流石のわしも兜を脱いだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...流石の野蛮刑事も...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...(その降り口は、さい前怪賊自身が教えてくれたのだ)だが、流石の怪物も、不二子さんを連れ出す程の魔力はなかったと見えて、彼女はちゃんとそこにいた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...流石のルパンも少し耄碌(もうろく)したなと思うことがだぜ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...だが流石の彼も、この世界一周機と、黄金仮面の犯罪事件との間に、あんな不思議な因縁が結ばれていようとは、夢にも知る由はなかったのである...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...文代さんが? 賊の為に?」流石の明智も...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...流石の恒川警部も...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...だが、あまりといえば奇怪千万な殺人手段に、流石の警部も、茫然自失の体に見えた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...……探偵さん、イヤサ明智君、流石の君も、ちっとばかり困ったような顔をしているね...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...「ワハハハハ、明智君、流石の名探偵も、馬鹿馬鹿しい失策をやったものだね」谷山は油断なくピストルの筒口を左右に動かしながら、小気味よげにちょう笑(しょう)した...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...流石の伯父さんも...
江戸川乱歩 「黒手組」
...流石の滄洲も吃驚(びつくり)した...
薄田泣菫 「茶話」
...豆腐なら流石の英国人も吃驚(びつくり)するだらうからな...
薄田泣菫 「茶話」
...おれのとこでは、梶原剛氏に劇評たのんだのだが、どうです、あのおぢいさん涙を流さんばかり、オリガの苦悩を、この女優に依つてはじめて知らされた、と、いやもう、流石のぢいさん、まゐつてしまつた...
太宰治 「火の鳥」
...近衛内閣ならば流石の軍部もあまり威張ることが出来なかろうし...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...流石の惡少年ナポレオンも最初は大分閉口したらしいが...
中島敦 「環礁」
...」これほど有力な説得に会っては流石の老婆も今度は降参するに違いないと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...口利きが確かだからと云うので理屈なしに嫁入って来たお関は勿論自分の夫がどんな人柄だとか何が仕事か等と云う事は余り聞きもしず居たのだけれども愈々一つ家に住んで見ると流石のお関もあきれずに居られない様な事ばかりであった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
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