...これには流石の若殿樣も...
芥川龍之介 「地獄變」
...流石の名探偵宗像博士も...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...流石の法医学者も...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...流石の明智小五郎も...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...この思いもならぬ逆手には、流石の明智も、張りつめていた気勢を、ヒョイと削(そ)がれた形で、ほんの僅かであったが、出足がおくれた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...(その降り口は、さい前怪賊自身が教えてくれたのだ)だが、流石の怪物も、不二子さんを連れ出す程の魔力はなかったと見えて、彼女はちゃんとそこにいた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...だが流石の彼も、この世界一周機と、黄金仮面の犯罪事件との間に、あんな不思議な因縁が結ばれていようとは、夢にも知る由はなかったのである...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...流石の斎藤老人も...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...「あれです」恒川氏も立って、ドアの所まで来たが、一目書斎をのぞき込むと、流石の鬼刑事も、度胆を抜かれて「アッ」と立ちすくんでしまった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...おれのとこでは、梶原剛氏に劇評たのんだのだが、どうです、あのおぢいさん涙を流さんばかり、オリガの苦悩を、この女優に依つてはじめて知らされた、と、いやもう、流石のぢいさん、まゐつてしまつた...
太宰治 「火の鳥」
...しかしあんまり好い氣ぢや』流石の母親もいつものやうに殿のため殿のためとばかりは言つてゐなかつた...
田山花袋 「道綱の母」
...麻田糟輕(マダカスカル)等々々(トウトウトウ))但し流石の先生も...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...流石の悪漢もただ茫然として...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...流石の小林氏もモダーニズムにぶつかると手も足も出ないというような意味のことを云っていたが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...流石の憲兵もしまいには人間並の眼色をただよわして云ったものだ...
本庄陸男 「お菜のない弁当」
...支那(チャンチャン)一流の焦(こ)げ付くような真紅の下着の裾をビラ付かせながらジロリと使う色眼の凄かったこと……流石(さすが)のあっしも一ぺんにダアとなっちゃったんで……流石のだけ余計かも知れませんが...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...流石の馬賊もはちくの出る頃にはあきらめる...
横瀬夜雨 「五葉の松」
...それには流石のパリ贔屓の久慈も寒気を感じてもう我慢が出来なかった...
横光利一 「旅愁」
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