...これには流石の弟子たちも呆れ返つて...
芥川龍之介 「地獄変」
...流石の名探偵宗像博士も...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...流石の実業界の英雄も...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...流石の僕も舌を捲かないではいられなかった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...流石の侯爵も、一人娘の非業(ひごう)の最期に気も顛動(てんどう)して、大切なお客さまルージェール大使一行のことも忘れ、前後の処置も考えず、ただ美しい姫のなきがらに取り縋(すが)って、涙にくれていたが、波越警部達が空(むな)しき捜索を切上げて引返して来た時、やっと気を取直して、こういう折は、老練な三好執事の智恵を借りる外はないと、召使達の間にその姿を探したが、どうしたものか老人の影さえ見えぬ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...流石の名探偵も、これには弱り切った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いつも明智が窓際の読書から寝室に退く、十時に五分前というきわどい時刻、流石の名探偵も、全く予想しなかったであろう様な、思いもかけぬ方角から、賊の最後の非常攻撃が行われ、しかもそれがまんまと効を奏したのである...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...流石の総監もこの夢の様な事実を信じない訳には行かなくなった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...流石のルパンも余りのことに...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...……探偵さん、イヤサ明智君、流石の君も、ちっとばかり困ったような顔をしているね...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...流石の彼も、日本に仮令一個人の道楽気からとは云え、心理試験などというものが行われていようとは想像していなかった...
江戸川乱歩 「心理試験」
...苟くも槍試合でもあつたなら(whenever there was any tilting)行きたくて燃え立つばかり(was on fire to go)、して、(流石の)サー、ケーも、若し全く(really)何にかまた吩附ける仕事が(him another task)見つからぬ時は、いや々々ながら彼を許してやるのであつた...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...で流石の宗教出版物の大量生産にもすでに限度がおかれた今日...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...『なにをする』流石の男も...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...」これほど有力な説得に会っては流石の老婆も今度は降参するに違いないと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どういふ意味だかわかる?」流石の兩君も...
堀辰雄 「(ポオル・モオランの「タンドル・ストック」)」
...流石の彼もその早いのに仰天したが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...流石の田中も何べんとなく敗けた...
横瀬夜雨 「天狗塚」
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