...流石に天下第一の絵師ぢや...
芥川龍之介 「地獄変」
...流石に御驚きになつたでございませう...
芥川龍之介 「地獄變」
...見すぼらしくごた/\しながらも流石に賑かに見える...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...警視庁は流石に自重して...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ヘヘヘヘヘ、それにあなたが警察には内密で、紳士らしくたった一人で、ここへ御出でになったことも、ちゃんと偵察してあるのですよ」「フフン、流石に悪党だね...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...諸戸は流石に、その点に触れることを恐れたのである...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...」流石にリンカンだ...
薄田泣菫 「茶話」
...徳富氏も流石に気の毒になつて会つてみる事にした...
薄田泣菫 「茶話」
...秋聲氏は流石に落着いたもので...
近松秋江 「初雪」
...都(みやこ)の子女(しじょ)として至って平民的な彼等も流石に羞(はず)かしそうな笑止(しょうし)な顔をした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...流石に夕空の清冽な色の中に...
外村繁 「落日の光景」
...相川の町では木賃のやうな宿へ泊つて流石に懲り/″\したのであつたから此所では見掛の一番いゝ宿へ腰をおろした...
長塚節 「佐渡が島」
...そして魚はその晩煮て喰ってしまったが流石にあまり美味いとは思わなかった...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...流石に都らしく懷かしい思ひがした...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...暮れ近い街の姿は戦時といへども流石に忙しさうな気配をみせてゐた...
林芙美子 「幸福の彼方」
...流石に老舗を誇るだけに...
古川緑波 「神戸」
...「子ゆゑ」は流石に一寸テレ気味...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今日は流石に濁つてゐた...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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