...流石に水際立っている」「だが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ヘヘヘヘヘ、それにあなたが警察には内密で、紳士らしくたった一人で、ここへ御出でになったことも、ちゃんと偵察してあるのですよ」「フフン、流石に悪党だね...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...一木内相が人間に性慾があるのを発見したのは、仏様に臍があるのを見つけたと同じやうに、非常な発見で、この場合内相が若い比丘尼(びくに)のやうに声を立てて泣かなかつたのは、流石に男である...
薄田泣菫 「茶話」
...右大臣さまほどのお人になると流石に何か一閃...
太宰治 「右大臣実朝」
...Shakespeare said,“――流石におほげさすぎると思つた...
太宰治 「猿面冠者」
...『歓楽』は流石に部分的に面白い...
田山録弥 「文壇一夕話」
...嘴の赤くて長い・大きな白い奴を一羽抱きかかへた時は流石に少し暴れられてつつ突かれはしたが...
中島敦 「環礁」
...「どうも白粉の研究までは流石に僕も考えたことがないのでね」と...
中谷宇吉郎 「霜柱と白粉の話」
...流石にルビツチの監督したものだけあつて...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...流石に嘉吉の心の内には苦味いものが走つてゐた...
林芙美子 「朝夕」
...家ぢゆうでも一番元氣だつた杉枝が亡くなつたと聞いて、流石に、母は、一番可愛かつた末娘だけに、自分が行つて骨をひらつて來たいと父をせがんで、お供役に登美子がついてゆく事になつた...
林芙美子 「婚期」
...流石に老舗を誇るだけに...
古川緑波 「神戸」
...流石に第一回の舞台はとても辛かった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...流石にあきらめたらしく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...流石に午前三時を過ぎて漸く遅いということに気づいたと見え...
細井和喜蔵 「女給」
...流石に伊藤痴遊は「痴遊随筆それからそれ」の「講談と落語」の中では...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...流石に古蝶であるとおもふ...
正岡容 「大正東京錦絵」
...流石に心細くなって湯檜曾から引返した事があった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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