...流石に嫌がつて言葉を外らして了ふのである...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...これを見ていたまえ」帆村の顔は流石に朱のように紅潮した...
海野十三 「獏鸚」
...流石に殺人鬼は用心深く...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...時の来るのを待っていたのだ」流石に名探偵の想像は星を指す...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...徳富氏も流石に気の毒になつて会つてみる事にした...
薄田泣菫 「茶話」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...秋聲氏は流石に落着いたもので...
近松秋江 「初雪」
...内は流石に綺羅(きら)びやかなものであった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...流石に封建的な軍閥割拠の条件にまだ立っている中国も...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...妻は流石に避妊具は携帯しなかったようである...
外村繁 「澪標」
...流石にその頃とは脚色撮影ともに格段の進歩で...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...流石に凉しい風が吹く...
林芙美子 「多摩川」
...流石にそれ以上は飲みも食いもしないで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...流石に一流の店だけあって...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...小蒸汽の速力に全身の力をひったぐられて、流石に舵は重い...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...……夫婦(いっしょ)になってもいいわ」「夫婦(いっしょ)に」流石に黒吉は...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...流石に山の上で斯うせねばまた寒くもあるのだ...
若山牧水 「山寺」
...まさか何事もあつたのではあるまいと流石に胸をときめかせながら寢たまゝ煙草に火をつけてゐると...
若山牧水 「山寺」
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