...流石に富江も狼狽する...
石川啄木 「鳥影」
...母親は流石に涙顔をしてゐたけれども...
石川啄木 「天鵞絨」
...家に帰ると流石に足に実(み)が入って...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...宗像博士も流石に憫(あわ)れみを催したらしく...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...今夜は流石に呟くような低音で聞えていた...
大阪圭吉 「三狂人」
...だが流石に長く禅で苦労した程あつて...
薄田泣菫 「茶話」
...将軍家も流石に御不興気のお顔をなされ...
太宰治 「右大臣実朝」
...けれども流石に背中のリユツクサツクには...
太宰治 「津軽」
...流石に気味悪くなって(品川で泊った方がよかった)と...
直木三十五 「南国太平記」
...流石に高くなって...
直木三十五 「南国太平記」
...相川の町では木賃のやうな宿へ泊つて流石に懲り/″\したのであつたから此所では見掛の一番いゝ宿へ腰をおろした...
長塚節 「佐渡が島」
...流石に血をはく思ひもありしが...
樋口一葉 「琴の音」
...今日は流石に入り悪し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...浅草も流石にあんまり人が出てゐない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夜の部は流石に満員...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...流石に心細きことのみ多きこの程なれば...
森鴎外 「舞姫」
...海抜四千尺の山上では流石に伊豆の春ともおもえぬうすら冷い風が吹いて...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...池の近くには流石に痩せた熊笹などが疎らに生えていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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