...真一君が流浪の旅にのぼるようになったことなどは説明するまでもあるまい...
海野十三 「三人の双生児」
...いつ自分に好意を持ってくれるともわからぬ兄を殺した異国の王子の後を慕って淋しい女の身で流浪の旅をどこまでも重ねてゆこうとしているこの婦人の恋を...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...それで安んじてゐるやうでなければ行乞流浪の旅がつゞけられるものぢやない...
種田山頭火 「行乞記」
...僕が一管の尺八を携えて流浪の旅に出たなどと噂されたのもその時分の事だった...
辻潤 「ふもれすく」
...乱に追われ流浪の旅をつづけたあの身の上では...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...苦しい流浪の旅をつづけてきた父と娘との二人づれが漸っといまその森まで辿(たど)りついたところ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...遠い田舎のほうへと流浪の旅をつづけ出す...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...「――それからはまた、流浪の旅さ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...孔子を流浪の旅から迎え取って晩年の静かな学的生活に入らしめた功績を季康子に帰した「世家」の記者の見方には...
和辻哲郎 「孔子」
...それによれば孔子が流浪の旅を始めてまず衛に行ったときには...
和辻哲郎 「孔子」
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