...而して覇権一度、相門を去るや、平氏が空前の成功は、平家幾十の袴子をして、富の快楽に沈酔せしむると同時に、又藤原氏六百年の太平の齎せる、門閥の流弊をも、蹈襲せしめたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...流弊の免れ難きは何処(どこ)も同じことであるが...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...今申上げたやうに、商賣が總て座の專有物になつて、特許を經たる商人でなければ商賣が出來ないと云ふことになつて、流弊甚だしく、京都大津の座の商人は、京都から伊勢へ至る道路を悉く座の商人に取つてしまつた...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...而して若し淫靡といふことが享樂の流弊であるならば...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...素問学の流弊を排したのであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...同化しなければならぬという政治思想の流弊でもあったかと思う...
柳田国男 「海上の道」
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