...桶の隅に立って出口から流れ出る湯の方に寒暖計をさし出し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...しかし潮の干満に伴って海へ流れ出る水量はテディントン・ロック(リッチモンド近くの閘門)と幾つかの支流から流れる水量に等しいものに過ぎない...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...唯今水源が乾燥して多少の土砂が流れ出る...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...長い間自分の目の奥に固く凍りついていたものが初めて解けて流れ出るような気がした...
寺田寅彦 「蓄音機」
...幸にも涙というものはそういつまでも流れ出るものではない...
外村繁 「夢幻泡影」
...ドイツ人の魂から流れ出るこの音楽の偉力の恩恵を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人の豊かなる滋養が流れ出る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...笠からも蓆からも流れ出る水がタヽキの上に太い線を描いて其先が少し曲り/\勢よく先へ行く...
長塚節 「松蟲草」
...山頂から時々流れ出る熔岩が...
中谷宇吉郎 「南極・北極・熱帯の雪」
...あるいはその附近から流れ出るからである...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...己(お)れ自身の生涯が浄められて流れ出るような心持がする...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...恰も瓶からこぼれ出る水の如くに流れ出るかと思ふと...
牧野信一 「青白き公園」
...年寄の涙もろさから自と流れ出るものと思いなすかもしれない...
宮本百合子 「大いなるもの」
...流れ出る涙を袖で拭きながら...
三好十郎 「斬られの仙太」
...お池の水が小さい堰塞(いせき)を踰(こ)して流れ出る溝がある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...ほそい一つの口から流れ出ることができないようなものである*...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そしてたくさん流れ出るようにと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...車内から流れ出る客と乗り込む客とで渦巻いていた...
横光利一 「微笑」
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