...暫らく行くとちよろ/\としか水の流れない支流に出遇つて彼れは自から川の本流に別れねばならなかつた...
有島武郎 「幻想」
...家を流れないやうに賣り飛ばし...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...下水がいっこうに流れないのであった...
海野十三 「第五氷河期」
...これから準備して毒の流れないようにするつもりであるという妙な答弁でござります...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...意識は連続的に流れるのではなくて云わば量子的に流れる――即ち流れない――外はない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...水が上へ流れないように...
中里介山 「大菩薩峠」
...溶けて流れない沈静が...
中里介山 「大菩薩峠」
...歴史の上に血は流れないよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼らの生活は単調に流れない訳に行かなかった...
夏目漱石 「門」
...異母弟に邪魔物にせられ――あらゆる苦しみ悲みの結果であると知ったら其処に同情の涙が流れないであろうか...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...――流れないのが可怪(おか)しいな」棒を持って来てヒョイと突いてみると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――流れないのが可怪(をかし)いな」棒を持つて來てヒヨイと突いて見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...流れない程度にだけ押して...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...小さな流れは下へ流れないで...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...そこでは血は流れないが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...血の流れない戦いだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...あぶら汗も流れないほど皮膚と筋肉とは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかも誇張に流れない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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