...渦巻く青い流れであり...
犬田卯 「橋の上」
...それにも劣らぬ愛想氣の無い『時』の流れであらう...
薄田泣菫 「喜光寺」
...すなわち吾人の直感する不可逆な時の流れではあるまいか...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...いきなり多摩川の流れで...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのお口よごしのお流れで結構でげす……」こう言って咽喉(のど)から手を...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょろちょろした流れで...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...溝と言つても灌漑用(くわんがいよう)の小流れで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これから裏の流れでタナゴでも釣つて來るから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もとは安房の海賊の流れで...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...岩の下はいつも流れでへずられてら...
山本周五郎 「青べか物語」
...左手は宮川の流れである...
山本周五郎 「新潮記」
...小寺家も赤松の流れである...
吉川英治 「黒田如水」
...一門と共に栄えた伊賀ノ平内左衛門家長(へいないさえもんいえなが)の流れである...
吉川英治 「私本太平記」
...高貴な流れでなければならぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...流れですから」たれか...
吉川英治 「平の将門」
...流れでる煙も防げ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...(何であろ?)お通は、藍(あい)の手を、流れで洗って、ついでに、美しく汗ばんだ額(ひたい)も拭いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...儒教に対立した大きい思想の流れである道家の思想が漢代以前にすでに有力となっており...
和辻哲郎 「孔子」
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