...自分の思想生活の對象は空漠を脱して溌溂として活躍するものとならう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...その間にあって活躍する両派密偵のかけひきに...
谷譲次 「踊る地平線」
...此処の人形は眼玉が盛んに活躍する...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それから十市(とうち)の作さんという楊梅売りのとぼけたようで如才(じょさい)のない人物が昔のわが家の台所を背景として追憶の舞台に活躍するのである...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...団十菊五芝翫(しかん)其方退(そっちの)けとばかり盛に活躍する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...作者の拵(こし)らえた人物が断続的に活躍すると云った方が適当になって来る...
「『土』に就て」
...外国の競技場で邦人の歓呼をうけることももう出来なくなるんだと競技場に活躍する自分の姿を自分の目に浮かばせるのであった...
人見絹枝 「世界記録と私」
...しきりに活躍する...
火野葦平 「花と龍」
...母としての晶子さんだけが前進し活躍するのであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...これが此の事件に力を藉して活躍することになったのだが...
牧逸馬 「土から手が」
...漸く私はその主人公(ヒーロー)が活躍する一篇の物語が完成するのがそれまでの習慣だつた...
牧野信一 「ゾイラス」
...骨のふといよくきたえられた手首が活躍する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...一人一人の人間らしい目鼻だちの活躍する以前の状態におかれているのであると見える...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...明治維新に活躍する人物は十代から廿代...
山浦貫一 「老人退場説」
...或る種の市会議員が活躍するのはこの意味を含んでいるのである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...それを承知で活躍する人間といったら...
夢野久作 「爆弾太平記」
...この三つのお面が活躍する「お神楽(かぐら)」というものは...
夢野久作 「鼻の表現」
...一般の男性は依然として旧来の道徳と習慣の中(うち)に活躍するものと考えるのが至当でありましょう...
夢野久作 「鼻の表現」
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