...自分の思想生活の對象は空漠を脱して溌溂として活躍するものとならう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これまで愛読したシャーロック・ホームズ探偵の活躍する小説の一つ一つを思いだして...
海野十三 「地球を狙う者」
...また別の冒険談で活躍するのである...
江戸川乱歩 「自作解説」
...安倍氏清原氏などの所謂熟蝦夷(ニギエゾ)が活躍するばかりで...
太宰治 「津軽」
...その間にあって活躍する両派密偵のかけひきに...
谷譲次 「踊る地平線」
...刃物と饒舌が思うさま活躍するからだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...それから十市(とうち)の作さんという楊梅売りのとぼけたようで如才(じょさい)のない人物が昔のわが家の台所を背景として追憶の舞台に活躍するのである...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...後に連歌という形式から一転して次第にそうした階級的の束縛を脱しいわゆる俳諧から発句に進化したために著しくその活躍する世界を拡張して詩材の摂取範囲を豊富にした...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...つまり科学的理論で活躍する天才的な(?)想像力も示唆力も...
戸坂潤 「思想としての文学」
...外国の「探偵小説」に私立探偵が活躍するのは警察制度が不完全であることに基いている...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...「美」あるいは「正」と思われるもののみが縦横に活躍する...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...作者の拵らへた人物が斷續的に活躍すると云つた方が適當になつて來る...
夏目漱石 「「土」に就て」
...それは自分の左右前後に紛(ふん)として活躍する人生を...
夏目漱石 「明暗」
...これが此の事件に力を藉して活躍することになったのだが...
牧逸馬 「土から手が」
...そんげな奇妙な活躍する人間はおらんがな...
夢野久作 「少女地獄」
...その作中に活躍する人物の名前の選み方一つに在ると云ってもいい...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...歴史上に活躍する人物の性格と...
夢野久作 「鼻の表現」
...火の海を魔みたいになって活躍することなど――どうも出来そうもない気がする...
吉川英治 「新書太閤記」
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