...それもまた不活溌(ふかっぱつ)に寝たり...
岩野泡鳴 「耽溺」
...そこで俄然(がぜん)その宏大な地方を根拠地として某国の活溌な軍事行動が疾風迅雷(しっぷうじんらい)的に起されようとしているのだ...
海野十三 「流線間諜」
...けだし米人の行険(こうけん)活溌なる気象はこれをして世界においてもっとも廉価にしてもっとも快速なる貿易者とならしめたり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...癒(なお)りっこないんですか」「そんな事はありません」医者は活溌(かっぱつ)にまた無雑作(むぞうさ)に津田の言葉を否定した...
夏目漱石 「明暗」
...すぐその対照として活溌(かっぱつ)な吉川夫人とその綺麗(きれい)な応接間とを記憶の舞台に躍(おど)らした...
夏目漱石 「明暗」
...彼女を男らしく活溌(かっぱつ)にした...
夏目漱石 「明暗」
...宗助にはその活溌(かっぱつ)な目遣(めづかい)がことに珍らしく受取れた...
夏目漱石 「門」
...左れば男子は活溌にして身体強大なるが故に陽の部に入り...
福沢諭吉 「女大学評論」
...他のものは活溌な少年期...
三木清 「歴史哲學」
...古きものが溌剌と活溌に矛盾のままを発揚し...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...しかも官僚統計は不備不活溌である場合...
宮本百合子 「現代史の蝶つがい」
...赤色陸海軍の平和的・軍事的社会主義建設を活溌に再現するように努力すること...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...眠っていらしって知らないのでしょう?)活溌です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...命の脈がまた新しく活溌に打っている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ヘレネとファウストとどうぞ二親(ふたおや)に免じて、余り活溌過ぎる、劇しい望を控えてくれ、控えてくれ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...襄が春水より継承せし血液は此の如く活溌なるものにてありたりき...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...――独りで活溌に饒舌(しゃべ)りたてた...
山本周五郎 「季節のない街」
...起居動作が思い切って無邪気で活溌な...
夢野久作 「死後の恋」
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