...梅野の活溌なのが喰ひつきたい程可愛く思はれる...
石川啄木 「病院の窓」
...これは二階からその声の聞きとれるほどの活溌な質(たち)ではないらしかつた...
犬養健 「朧夜」
...上古における沖縄婦人はこういう風に勇壮活溌であったろうと思いました...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...よほど生前活溌な武将ででもあったにちがいない...
海野十三 「地球盗難」
...いかに取引が活溌に参りましょうとも――手数をかけ...
中里介山 「大菩薩峠」
...宗近君が例のごとく活溌(かっぱつ)に這入(はい)って来る...
夏目漱石 「虞美人草」
...彼女を男らしく活溌(かっぱつ)にした...
夏目漱石 「明暗」
...宗助にはその活溌(かっぱつ)な目遣(めづかい)がことに珍らしく受取れた...
夏目漱石 「門」
...活溌に傳はつて來る頃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お糸の調子は活溌(くわつぱつ)になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...活溌だが、けッして出過ぎたというのでなく、無邪気で人懐っこいので、ただもうおのれの愉快を俺にも分け与えたいという風だッた...
久生十蘭 「湖畔」
...至極(しごく)元気の宜(い)い活溌な男で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...(突然活溌(かっぱつ)になりて二三歩前の方へ出(い)で...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...察するにあの活溌(かっぱつ)な飛乗りの運動に合体(がったい)したのが後の進化であって...
柳田国男 「こども風土記」
...而して極めて活溌なる現象を有する時代にして...
山路愛山 「明治文学史」
...活溌な空想にとらえられるようすであった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...活溌な行動を起し...
吉川英治 「剣の四君子」
...個々の生活は活溌になって来たろうが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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