...活溌に一礼して出て行く...
石川啄木 「足跡」
...活溌に旅亭を出づ...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...彼は自ら進むで活溌なる社会的運動に関係し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...もっと活溌に動き出すことであろう...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...元はあんな寝入(ねい)った子(こ)じゃなかったが――どうもはしゃぎ過ぎるくらい活溌(かっぱつ)でしたからね...
夏目漱石 「門」
...船団は予想を裏切っていっそう活溌な動きを見せ...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...事務に懸けては頗る活溌(かっぱつ)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...だから『コン・スピリトォ(活溌に)』でお歌ひ遊ばせ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼が目が覚めていて活溌(かっぱつ)でいるときは...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...なかなか活溌だね...
前田河広一郎 「ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より」
...(但し壮大雄渾の句は芭蕉これあれども後世に至りては絶えてなし)故に俳句を学ぶ者消極的美を惟一の美としてこれを尚(とうと)び、艶麗なる者、活溌なる者、奇警なる者を見れば則(すなわ)ち以て邪道となし卑俗となす...
正岡子規 「俳人蕪村」
...最初に出かけた時と同様に爽かに活溌になるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...――少し疑問よ」同じように不活溌な千代の手にやや悩まされながら二日目の朝食がすむと...
宮本百合子 「或る日」
...描かれる一家団欒の画面は非常にこまやかで活溌な生気に溢れていることも想像し得るのです...
宮本百合子 「現実の道」
...初めは本当の事のように活溌な調子で話すがよい...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...以前ならばどうにか活溌(かっぱつ)な生活を続け得たものだが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...我れ写真派たりと曰はゞ即ち自ら其活溌たる詩眼を蔽ふに一種の色眼鏡を以てする者にあらずして何ぞや...
山路愛山 「詩人論」
...活溌な空想にとらえられるようすであった...
山本周五郎 「山彦乙女」
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