...物と遊ぶ間に自己を活かして行く状態である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...線条をあれまでに活かして柔げたものであろうという判断が下されます...
上村松園 「浮世絵画家の肉筆」
...最早(もはや)一刻も貴様を活かしては置けねえ...
海野十三 「蠅男」
...生物というそれぞれの生活個体を活かしている共通な原理の表現として...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そして必然的と云っても機械的な必然性ではなくて正しい偶然性を貫いて自らを活かして行く弁証法的な必然性のことをいう...
戸坂潤 「辞典」
...氏を活かしているものは...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...その匂うばかりの繋の跡を活かして...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...この歌ではよろめくが字眼でそれが一首を活かしてゐるのであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...エノケンの個性をよく活かしてゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...自分たちの幸福のために活かして行くべきだと思う...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...活かして考えたい...
柳宗悦 「地方の民藝」
...何故その土地に与えられた材料と手法とを活かして進まないのか...
柳宗悦 「地方の民藝」
...雪水を活かして天然の晒(さら)しを施します...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...よいと思うものを活かして用いることの出来た人であったと思う...
柳宗悦 「民藝四十年」
...幸ひ私の手許に残してあつた原品の幾枚かを活かして...
柳宗悦 「和紙十年」
...神に供えた魚などを活かして置くことを...
柳田國男 「日本の伝説」
...活かして置くのは家の名折れとは思ったが...
柳田国男 「山の人生」
...しかしそのような感覚的経験を活かして自然の真相に迫り得たのは...
和辻哲郎 「鎖国」
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