...鹿児島もその例に洩れない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...此の書は往生伝(おうじょうでん)や発心集(ほっしんしゅう)に洩れている往生発心者の伝記...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...然しそれはまだ誰にも洩らしたくはない...
豊島与志雄 「聖女人像」
...誰にも洩らさないという約束をさした上で...
豊島与志雄 「同胞」
...そっと処分して洩(も)れなければ――」「判官としての越前の良心が許しませぬ...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...内儀(かみ)さんは傭人(やとひにん)の口(くち)を堅(かた)く警(いまし)めて外(そと)へ洩(も)れないやうと苦心(くしん)をした...
長塚節 「土」
...わずかに洩(も)るる白襯衣(しろシャツ)の色と...
夏目漱石 「虞美人草」
...よき聟得つと洩らせし一ト言を耳に殘せる人もあれど...
一葉 「暗夜」
...御旅所(おたびしょ)弁天や表櫓(おもてやぐら)の比丘尼宿を洩れなく調べましたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...人物の姿はシルエツトの切り抜きのやうに梢から洩れる星空からの逆光線の中に佇むでゐた...
牧野信一 「凩日記」
...植物学(ボタニー)の書物を見ておくべきだつた!」私がついそんな嘆息を洩すと...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...私は腕をこまねいてとつおいつなる長太息を洩らさずには居られなかつた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...恐らくは祖母か大叔母かが花魁は籠の鳥さ云々とでも洩らした言葉を小耳に挟んで...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...吐息が洩れた...
松永延造 「職工と微笑」
...広江寺は叡山の末寺なれば衆徒この事を洩(も)れ聞いて件(くだん)の鐘主の法師を搦(から)め日あらず湖に沈めたとある...
南方熊楠 「十二支考」
...薄い灯火(ともしび)の光が洩れ...
吉川英治 「新書太閤記」
...聞き洩(も)らしました...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...物音らしい気配も洩れて来なかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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