...就中(なかんずく)疱瘡は津々浦々まで種痘が行われる今日では到底想像しかねるほど猛列に流行し...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...そこが興味津々たるところだ...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...三浦半島にまでつゞく津々浦々が双眸に集つてくる...
近松秋江 「箱根の山々」
...其山猫の人化したる的の面既に甚だ愛嬌津々たるのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...果せるかな恐ろしい異人の黒船は津々浦々を脅(おびや)かすと聞くけれど...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...こうして見たところ津々浦々は...
中里介山 「大菩薩峠」
...全国津々浦々から集めた...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...お前は思った以上に賢いぞ」フォスタが興味津々で聞いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...すなわちこれはすこぶる興味津々たる裁判であるといえる...
牧野富太郎 「植物記」
......
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...未だ現実の真のスプリングにふれていないところが又興味津々です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...若狭(わかさ)の津々浦々を売り歩いたのである...
森鴎外 「山椒大夫」
...後に自らを描こうとする意図が加わって始めて興味津々たるものとなった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さだめし興味津々たるものだらうなあ...
吉川英治 「折々の記」
...――というのは、源九郎義経が平家を壇ノ浦に討ったさい、その水案内(みずさき)にはここの串崎船が先陣をつとめ、その功で以来「――日本国中、津々浦々、どこに寄っても、串崎船は公役を受くるに及ばず」という公役免除の墨付(すみつき)をうけており、いかなる軍官の命でも、おいそれとは応じない気質(かたぎ)をもっていたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...津々美(つつみ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ただ津々(しんしん)と地下泉の湧く渚(なぎさ)に舌をねぶる獣(けもの)のうつつなさといった姿態(しな)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...興味津々たるものがある...
吉川英治 「随筆 新平家」
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