...洒脱な聲をあげて叫び出した...
石川啄木 「葬列」
...軽妙洒脱な筆の味ばかりでもなく...
上村松園 「絹と紙の話と師弟の間柄の話」
...どことなく洒脱な風貌の持主だった...
大阪圭吉 「死の快走船」
...洒脱な交際ぶりと諧謔交(おどけまじ)りの口上手と無学者ばかりの美術界に幾らか本を読んでゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...洒脱な住職が慧海師将来の西蔵(チベツト)仏などを見せてくれた...
高村光太郎 「気仙沼」
...イギリスの文学といふものは、英語の学生であつただけに、私も曲りなりに一通りは見たつもりであるが、何うもあの皮肉な、洒脱な、正面をきることのきらいな、かげで通を言つてゐるやうなところが私の気に合はなかつたと見え、また一方では、その時代の新しい文芸の中心がイギリスよりもむしろ大陸の方に巴渦を巻いてゐたので、自然に其方の方へと引張つて行かれるやうになつたのであらうと思ふ...
田山録弥 「私と外国文学」
...上品で洒脱な郷土手拭を作つて賣る事は土佐の宣傳にもなるからと思ひついた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...威厳をつくろいながらも洒脱な歩みをすることにきまってるものらしく...
豊島与志雄 「失われた半身」
...誰かわが詩歌俗曲の洒脱なる風致に思到らざらんや...
永井荷風 「来青花」
...社交馴れた洒脱なマダムになった...
久生十蘭 「川波」
...風吹かば飛ばんという洒脱なスタイルで...
久生十蘭 「蝶の絵」
...さすが洒脱な王様もひどく佗しそうで...
久生十蘭 「魔都」
...……さすが洒脱な王様のされることだけあって...
久生十蘭 「魔都」
...――凡そ私達に見物人を笑はせようなどゝいふ洒脱な魂胆などが在り得よう筈もないのだ...
牧野信一 「武者窓日記」
...しかもこの場合も亦かうした洒脱な江戸弁を下五に据えて...
正岡容 「大正東京錦絵」
...落語のような洒脱な芸になんの趣味とてあるはずがなかった...
正岡容 「寄席」
...その洒脱な言葉癖をスケッチしてピントを合わせる事が出来ないのが...
夢野久作 「近世快人伝」
...先日までこれを制御していた洒脱な警官の群れは...
横光利一 「旅愁」
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