...だから君のように泰然としていられるためには...
芥川龍之介 「路上」
...この泰然として動かず悠然として流るる山河の形勢は...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...割合いに泰然としている...
太宰治 「パンドラの匣」
...あくまでも泰然としていた...
近松秋江 「霜凍る宵」
...本当に生きてきた人の心は常に泰然として輝かしく...
豊島与志雄 「生活について」
...呂将軍は山のように泰然としていました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...自分の道楽からわが銅像をわが家の庭に立てる位の事なら差支えないがその男の遣方(やりかた)はそれとなく生徒の父兄を説いて金を出させ地方の新聞記者を籠絡(ろうらく)して輿論(よろん)を作り自分は泰然としているように見せ掛けるのだから困ります...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...今日泰然として銀座街頭のカッフェーに飲んでいても...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...」と泰然として瞬き一ツせず却て僕の顔を見返した...
永井荷風 「申訳」
...泰然として待っているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...泰然として座を構えこんでしまった桶屋さんは...
中里介山 「大菩薩峠」
...門の左右には周囲二尺ほどな赤松が泰然として控えている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...長くなって泥の中に埋(うま)ってるさ」「君は始終泰然として気楽なようだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ただ独仙君のみは泰然として...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...神田中のいい娘は一人残らず親類筋のような気でいるんだろう」平次は相変らず泰然として...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...泰然として町を歩いてはゐるが...
林芙美子 「屋久島紀行」
...奴の態度は泰然としている...
葉山嘉樹 「信濃の山女魚の魅力」
...わが親友は泰然として坐り込んでゐたのである...
若山牧水 「木枯紀行」
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