...泰然として自縊して死せり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...だから君のように泰然としていられるためには...
芥川龍之介 「路上」
...この泰然として動かず悠然として流るる山河の形勢は...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...河野は泰然として下車する模様も見えません...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...泰然として他の何物からも煩(わず)らわされるという事がなくなるであろう...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...潮流は、四方から、急流をなして、あの大渦巻に、吸寄せられているさまは、見事なものですな……」人々の驚愕(きょうがく)、悲鳴をよそに、二人の科学者は、泰然として、世にも不思議な海洋中の大渦巻に見惚(みと)れている...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...泰然として云った...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...是僕をして新聞記者の中傷を顧みず泰然としてカッフェーの卓子に倚(よ)らしめた理由の第四である...
永井荷風 「申訳」
...桶狭間(おけはざま)で泰然としていた信長...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手は例のごとく泰然としてただいいえと云ったのみである...
夏目漱石 「野分」
...長くなって泥の中に埋(うま)ってるさ」「君は始終泰然として気楽なようだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いざとなると怖くなって逃出したんだろう」平次は思いの外泰然として驚く様子もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神田中のいい娘は一人残らず親類筋のような気でいるんだろう」平次は相変らず泰然として...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...泰然として町を歩いてはゐるが...
林芙美子 「屋久島紀行」
...泰然としてね、それは正月でしたからすこしよふかしもいたしましたけれども、大体は早ねで、本よみも、すてては居りません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...泰然として動くことなし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...如何に単純に泰然としてそれが地に横たわっているであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...わが親友は泰然として坐り込んでゐたのである...
若山牧水 「木枯紀行」
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