...側方より敵の後方に兵を進めてこれを退却せしむる当時の戦術を振りまわして泰然としていたが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...泰然として一心を不動の地に置き...
井上円了 「おばけの正体」
...泰然として他の何物からも煩(わず)らわされるという事がなくなるであろう...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...割合いに泰然としている...
太宰治 「パンドラの匣」
...皆が顫(ふる)えている中で努めて泰然としていた辰雄も...
谷崎潤一郎 「細雪」
...潮流は、四方から、急流をなして、あの大渦巻に、吸寄せられているさまは、見事なものですな……」人々の驚愕(きょうがく)、悲鳴をよそに、二人の科学者は、泰然として、世にも不思議な海洋中の大渦巻に見惚(みと)れている...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...泰然として云った...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...止せったら!……ぶっ壊しちまうぞ!」彼女が泰然としてるのを見ると...
豊島与志雄 「神棚」
...彼は泰然としてやって来ました...
豊島与志雄 「食慾」
...三位一体を象徴する三ツ山は泰然としている...
永井隆 「長崎の鐘」
...泰然として胡坐(あぐら)を組んで言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しも泰然としていないようだが」「そうかも――知れないです」と小野さんは術(じゅつ)なげながら...
夏目漱石 「虞美人草」
...相手は例のごとく泰然としてただいいえと云ったのみである...
夏目漱石 「野分」
...馬場要は一人泰然として杯を挙げているのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...猿江町の親分」平次は泰然として動きさうもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼だけはいつも泰然としているのを見てこういったのである)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...御主人泰然として膝も崩さず...
山本笑月 「明治世相百話」
...わが親友は泰然として坐り込んでゐたのである...
若山牧水 「木枯紀行」
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