...本当に生きてきた人の心は常に泰然として輝かしく...
豊島与志雄 「生活について」
...ある点について彼は妙に泰然としていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今日泰然として銀座街頭のカッフェーに飲んでいても...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...是僕をして新聞記者の中傷を顧みず泰然としてカッフェーの卓子に倚(よ)らしめた理由の第四である...
永井荷風 「申訳」
...三ツ山は泰然としてもとのごとく...
永井隆 「長崎の鐘」
...泰然として坐りこんでみたものの...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しも泰然としていないようだが」「そうかも――知れないです」と小野さんは術(じゅつ)なげながら...
夏目漱石 「虞美人草」
...泰然としていなかろうと...
夏目漱石 「虞美人草」
...相手は例のごとく泰然としてただいいえと云ったのみである...
夏目漱石 「野分」
...ところが和尚(おしょう)泰然として平気だと云うから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...馬場要は一人泰然として杯を擧げて居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...馬場要は一人泰然として杯を挙げているのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神田中のいい娘は一人残らず親類筋のような気でいるんだろう」平次は相変らず泰然として...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「野良犬が格子戸にさわったんですよ」八五郎は泰然として未練がましく徳利をすすっております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...泰然として町を歩いてはゐるが...
林芙美子 「屋久島紀行」
...奴の態度は泰然としている...
葉山嘉樹 「信濃の山女魚の魅力」
...彼だけはいつも泰然としているのを見てこういったのである)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...意外に泰然として...
吉川英治 「親鸞」
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