...さぞ泰然自若とした鈍い軽蔑の目でわたしを眺めることだろう...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...知らず識らず特別の親しみをもった李永泰が...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...初めの泰然たるさまにも拘らず...
豊島与志雄 「立札」
...大村の海軍病院も泰山院長の指揮でいち早く救護隊を繰り出した...
永井隆 「長崎の鐘」
...泰道はすっかり縮み上がってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...泰文のほうに非があるのであって...
久生十蘭 「無月物語」
...道光の中葉以降、泰西各国の船舶、中国の近海に横行し、後、長江に闖入(ちんにゅう)せりといえども、その求めんと欲する所は、通商口岸の一事に過ぎず、何ぞあえて土地を利せんとするにあらんや...
日野強 「新疆所感」
...従来泰西の比較法学者の間には...
穂積陳重 「法窓夜話」
...武田信玄(たけだしんげん)に仕えた法眼(ほうげん)日泰(にったい)との二人しか載せてない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...そんな」泰三は両手でかれらを制止しようとしたがすでにそのとき右衛門がそこへ出て来ていた...
山本周五郎 「思い違い物語」
...なにしろわけがわからないんで」「あのときはこうなんだ」泰三は説明した...
山本周五郎 「思い違い物語」
...泰助さまの御人柄がそのために認められたという証拠にはならないじゃありませんか...
山本周五郎 「思い違い物語」
...行くところまで行ってみるよりほかはない」が――泰野屋は平然と黙りこくッて歩いていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...三軍の幕中に泰然とかまえていて...
吉川英治 「三国志」
...泰平長久の策とも...
吉川英治 「私本太平記」
...これも当世流行の婆娑羅型(ばさらがた)の人物のひとりではあるが、師直の婆娑羅、道誉の婆娑羅、個性さまざまな婆娑羅ぶりの中で、師泰ときては、ひどく単純な――いわば伝統無視の露骨な快楽主義者といったような男だった...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし同じ上論の中でも我々が古い層から除外した泰伯篇になると...
和辻哲郎 「孔子」
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