...四人の伝記作者たちはいづれもこの事実に注目してゐた...
芥川龍之介 「続西方の人」
...旗艦(きかん)セントルイスの司令塔の奥深く、聯合艦隊司令長官ブラック提督(ていとく)は、移りゆく戦況を、主要なる艦艇から送られているテレヴィジョンによって、注目していた...
海野十三 「空襲葬送曲」
...大隅先生の今後の行動を注目していれば...
海野十三 「地球盗難」
...彼は予後判定にとくに注目して「最良の医師は...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...急に挙手注目して席を譲つて呉れた...
薄田泣菫 「茶話」
...そのたびにいつでも店員の中のあるものが一種の疑いの目をもって自分を注目しているような気がしたり...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...新らしい犯罪に注目して...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...今云ったこの根本弱点に注目して...
戸坂潤 「科学論」
...二つのものの区別にばかり注目して...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...たとえばフランスやイギリスに於ける考え方と少し違ったものがここにあることを注目しておかなくてはならぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それから自分を注目してゐた...
中原中也 「校長」
...主としてドイツおよびフランスの雑誌は分析衛生委員会の報告書に注目して掲載されると注意していた...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...このなかの女中の誘惑という短いエピソードに注目して「きわめて意識的な芸術家」を感じ取っている...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...空間における外的位置よりも対象の独立性に注目していて...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...常に汝らの挙動に注目して一毫(いちごう)も仮(か)さず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...あとは何にもいらない――つまりアイスキャンデイ屋よりもズット手易いという関係になっている点に注目してください...
三好十郎 「恐怖の季節」
...関羽はそれから特に玄徳の容子に注目していた...
吉川英治 「三国志」
...彼へのご沙汰をも注目していたものだったが...
吉川英治 「源頼朝」
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