...探偵から言いつかった配電盤の上を注意することさえ忘れているようでした...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...そんな投げやりなことをして好(い)いのかと私は心配をして父に注意すると...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...挙動が怪(あや)しいので注意すると...
田中貢太郎 「女の怪異」
...吾々は恰も「問題」の概念を注意するのである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...――で今日の(文学的)自由主義は殆んど凡て人間学主義だという事実を注意するがいい(曾て「人格主義」というものがあったが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...併しながらかく云うことは必ずしも当らないことを注意する必要がある...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...兎に角さういふ風で大分神社等に注意するやうになりました...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...他の事故を起さないように注意するのに...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...しまいにはおいまた博士だよと注意するのが面倒になった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...故に余輩の注意するところは...
福沢諭吉 「旧藩情」
...自分で自分の鼓動に注意するのであつたが...
牧野信一 「剥製」
...あわてゝ注意すると...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...よく日に当りという方向で注意するつもりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかし病院の方でばかり注意するようになっても患者自身が食物衛生に無頓着(むとんちゃく)ではやっぱり効が寡(すくな)い...
村井弦斎 「食道楽」
...何(な)んにしろ世人がモット食物問題と衛生問題とに注意するようにならなければ国の文明が進まんさ」と頻(しきり)に歎息しける時お登和嬢は日本料理の御馳走が出来たりとて食卓(てーぶる)の上へ珍味佳肴(かこう)を運び来る...
村井弦斎 「食道楽」
...何を必要とするとかいうようなことを周囲の女たちが注意するままに手もとで作らせることしかできないのであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...注意するもしないもなかった...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...善兵衛のほうで注意する位だった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索