...特によく出来ることにのみ全力を集注するのが...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...私が心を其一処(いつしよ)に集注する事を妨げた...
石川啄木 「弓町より」
...私が心をその一処に集注することを妨げた...
石川啄木 「弓町より」
...もはや自分の愛情をそれに傾注することが出來る望みは全くなくなるのである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ヴィタミン等を静注する...
谷崎潤一郎 「鍵」
...一つの事に精神を集注するように仕向けることであると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...鄭玄なども經書を注する時に...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...吾妻橋(あずまばし)両国橋(りょうごくばし)等の眺望は今日の処あまりに不整頓にして永代橋におけるが如く感興を一所に集注する事が出来ない...
永井荷風 「日和下駄」
...自分が芝の霊廟に対して傾注する感激の底には...
永井荷風 「霊廟」
...対照の結果読者の注意をこの二焦点に集注するからであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...「自己が拘泥するのは他人が自己に注意を集注すると思うからで...
夏目漱石 「野分」
...して見れば落雲館の生徒がこの頭を目懸けて例のダムダム丸(がん)を集注するのは策のもっとも時宜(じぎ)に適したものと云わねばならん...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...彼のすべての「生命の残部」を傾注することを約束された...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...官府の日記とは官府に奉仕するもの其職務上記注する所の日記に外ならずして...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...心強く感じて赤裸にて微力を傾注するのである...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...いくらか集注する必要もあり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これは十九のとき漢学に全力を傾注するまで...
森鴎外 「安井夫人」
...これに少年青年の興味が集注するようになったのは...
柳田国男 「年中行事覚書」
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