...人種の改善に力を傾注すると云ふことは『恋愛と結婚』の中に私が説明して置いた通り現在の渾沌たる恋愛の状態より単一個人的恋愛に至る橋梁を架設するが如きものである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...もはや自分の愛情をそれに傾注することが出來る望みは全くなくなるのである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何物にも精神を集注することができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...吾妻橋(あずまばし)両国橋(りょうごくばし)等の眺望は今日の処あまりに不整頓にして永代橋におけるが如く感興を一所に集注する事が出来ない...
永井荷風 「日和下駄」
...吾妻橋(あづまばし)両国橋(りやうごくばし)等の眺望は今日(こんにち)の処あまりに不整頓にして永代橋(えいたいばし)に於けるが如く感興を一所に集注する事が出来ない...
永井荷風 「水 附渡船」
...歴史及び伝説中の偉大なる人物に対する敬虔の心を転じて之を匹夫匹婦が陋巷の生活に傾注することを好んだ...
永井荷風 「申訳」
...対照の結果読者の注意をこの二焦点に集注するからであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...「自己が拘泥するのは他人が自己に注意を集注すると思うからで...
夏目漱石 「野分」
...みんなこの一点に向って集注するのだという事を...
夏目漱石 「明暗」
...蝉のもっとも集注するのは――集注がおかしければ集合だが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――蝉のもっとも集注するのは青桐(あおぎり)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この凄まじい水の奔注する隧道(トンネル)を...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...官府の日記とは官府に奉仕するもの其職務上記注する所の日記に外ならずして...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...そこでやつと火の傍の人々の方に注意を集注することが出來るやうになつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...しかも最も重要な点にだけ集注するから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いくらか集注する必要もあり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...秀麿は不思議に精神をそこに集注することが出来て...
森鴎外 「かのように」
...先生の講話が一つの問題に傾注することは稀(まれ)であって...
山本周五郎 「季節のない街」
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