...単に酒を注ぐことを手伝うばかりでなく...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...深夜宿直室へ礫の雨を注ぐ様な乱暴はしてくれねばよいが...
石川啄木 「雲は天才である」
...それが正造の心火に油を注ぐ結果になったのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...三藏は頻りと注ぐ...
高濱虚子 「俳諧師」
...続いて、盥を据える音、湯を注ぐ音...
外村繁 「澪標」
...而も近来専ら心血を此の方面に注ぐと共に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...またお蘭さんの行動に油を注ぐように出来ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...他の河川の北より出でて東海に注ぐ河相と趣を異にしている...
中里介山 「大菩薩峠」
...国本培養に心を注ぐの士...
中里介山 「大菩薩峠」
...おしまいの一杯を注ぐ時に...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...作家がそのスタイルに對して最も意を注ぐべきものではなからうか?」プルウストがモオランの最初の短篇集にかういふ序文を書いてやつてゐるやうに...
堀辰雄 「(ポオル・モオランの「タンドル・ストック」)」
...いつも満腹に注ぐ酒のやうに味気なかつた...
牧野信一 「熱い風」
...大概の者が主との初対面の時に――それは入門者のメンタルテストのために主は事更に頻繁と手を叩いて小間使ひを呼び出しては彼女の上に注ぐ彼等の眼つきを詳さに観察されるので多くは落第の憂目に遇ふのださうである...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...あの荊の輪飾の下の扁額(へんがく)に目を注ぐことがあるだろう...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...その次には親がその生みの子に注ぐ愛情...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々が心を注ぐに値しないものはただの一つもない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その心を注ぐ事を忘れはしないと知ってほしい...
柳宗悦 「民藝四十年」
...全力を注ぐほうへ注ぎ得る強味となった...
吉川英治 「新書太閤記」
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