...そして、彼に眼を注ぐと、だれもかれも自分の顎をなでた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...僧侶が注ぐ聖水である...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...強烈な甘い汁が舌のさきへほとばしるように注ぐ...
大杉栄 「獄中記」
...大会堂の高らかな祭壇の上に注ぐことができる仕組みになっていた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...雅子と会う前はまぶしいことはまぶしくても雅子の上にじッと眼を注ぐことができたのに...
高見順 「如何なる星の下に」
...更にアカイア全軍の四方(よも)に隈なく降り注ぐ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...注意深い眼を注ぐことはその職責であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...いわば林の一言が火に油を注ぐような結果になったのである...
久生十蘭 「魔都」
...作家がそのスタイルに對して最も意を注ぐべきものではなからうか?」プルウストがモオランの最初の短篇集にかういふ序文を書いてやつてゐるやうに...
堀辰雄 「(ポオル・モオランの「タンドル・ストック」)」
...いつも満腹に注ぐ酒のやうに味気なかつた...
牧野信一 「熱い風」
...この池に血刀を注ぐ...
南方熊楠 「十二支考」
...その孔よりクリームを鉢へ注ぐべし...
村井弦斎 「食道楽」
...○フェーゼル氏の検乳器即ちラクトスコープにて牛乳を検査するには先ず細き硝子管を牛乳中へ入れ数字の四と印したる処まで牛乳が昇りたらば四立方センチメートルと心得て管の上端の孔を押えながら抜き出し検査器へその牛乳を注ぐべし...
村井弦斎 「食道楽」
...我々がこれに注ぐ熱意の多少によるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...末は鬼怒川に注ぐ小川があり...
山本周五郎 「風流太平記」
...あたくしたちが中国人の経営する工場へ闘争力を注ぐよりも...
横光利一 「上海」
...」真紀子は高のコップにウィスキーを注ぐと急に自分も高を見詰めてコップを傾けた...
横光利一 「旅愁」
...有年山(うねやま)から城下を通って海へ注ぐ静脈のような細い流れが幾筋(いくすじ)も耕地を縫(ぬ)っていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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