...室内に泥足で入らないでください...
...彼は泥足で家に入り込んだ...
...泥足で上がっていいか尋ねたが、拒否された...
...泥足で外を歩くのはよくない...
...梅雨の時期になると、泥足で帰宅する人が多い...
...それから流しへ泥足を伸ばすと...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...泥足のまま上(あが)って来なぞすると...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...この泥足の跡も結構だが...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...じいやを叱(しか)って着物に附いた泥足の痕(あと)を払いながらも...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...売りにゆく米二俵茶の花や蜂がいつぴき雑草伸びたまゝの紅葉となつてゐる虫がおしつぶされてゐる冷たいページ・枝をはなれぬ枯れた葉と葉とささやく・風がきて庭の落葉を掃いていつた泥足袋洗ふにぽつとりどんぐり・落葉踏みにじりどうしようといふのか一月九日徹夜した...
種田山頭火 「其中日記」
...泥足でぬれ縁に腰かけて居た彼女は屹(きっ)と向き直り...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...泥足のまま椽側(えんがわ)へ上(あが)って座蒲団の真中へ寝転(ねこ)ろんで見るといい心持ちだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...縁側には泥足の跡などを付けて居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鞘(さや)は三つ葉葵の紋散らしで御公儀に書上げのある品、本多上野介様の御品と判り切っております」「…………」「おや、泥足の跡は、入ったのばかりで、出たのがないのはどうしたことでしょう」「…………」お紋は妙なことに気が付きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大変な泥ですね」畳の上に斑々(はんはん)とした泥足の跡...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...縁側の泥足の跡は大袈裟(おほげさ)過ぎたし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...犬の泥足に踏まれ...
火野葦平 「花と龍」
...君らの泥足で汚されてたまるものか...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...ポチが透(すか)さず泥足で飛付く...
二葉亭四迷 「平凡」
...その泥足は何でえ……」ぴくりと富次は驚くのであるが...
本庄陸男 「白い壁」
...小さな泥足の跡がついております...
柳田國男 「日本の伝説」
...玄関の式台へ泥足のまま駈け上って...
夢野久作 「笑う唖女」
...その後の惨たる泥足の跡を...
吉川英治 「親鸞」
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