...室内に泥足で入らないでください...
...彼は泥足で家に入り込んだ...
...泥足で上がっていいか尋ねたが、拒否された...
...泥足で外を歩くのはよくない...
...梅雨の時期になると、泥足で帰宅する人が多い...
...泥足のまま上(あが)って来なぞすると...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...尊(たっと)い人間の心の奥へ知らず識(し)らず泥足(どろあし)を踏み入れた...
芥川龍之介 「文章」
...ワザと泥足で縁側を歩いたり...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...またたく間に室の中は泥足で蹂躙(じゅうりん)せられてしまいました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...診察室の入口へぞうきんをもっていってくれない? あの泥足であがられちゃ...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...じいやを叱(しか)って着物に附いた泥足の痕(あと)を払いながらも...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...私は彼の泥足のために...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...泥足のまま椽側(えんがわ)へ上(あが)って座蒲団の真中へ寝転(ねこ)ろんで見るといい心持ちだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...陰士は今や勝手の上に大いなる泥足を上げて二足(ふたあし)ばかり進んだ模様である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...自分の家に泥足で入るのはイヤだらうし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泥足で入って来たとしたらどうだ」「?」「これだけ厳重に戸締りして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...泥足で家中荒し廻るのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ポチが透(すか)さず泥足で飛付く...
二葉亭四迷 「平凡」
...泥足袋のまま茫然と眼を据えていた...
夢野久作 「名君忠之」
...子供の泥足のあとが見える小式台の入口をうかがいながら...
吉川英治 「私本太平記」
...「おのれっ」年景は、縁板を踏み鳴らし、「化け物っ、降りろッ」――すると蜘蛛太は、「化け物っ、眼をさませ」と口真似して、「やい代官」「な、なんじゃと」「使われているうちは主人と敬(あが)め奉っていたが、もうこうなれば、主(しゅ)でもねえ下僕でもねえ、おれはむかしの天城四郎の手下になってみせるぞ」「やっ、おのれは、賊か」「オオ、以前は、泥棒を商売にしていたが、自分の頭領が発心して、僧門に入る時、てめえも真人間になれと懇々(こんこん)いわれたので、それ以来、泥足を洗って、てめえのような凡くらに、きょうまで、おとなしく仕えていたが、もう止(や)めた...
吉川英治 「親鸞」
...ざぶざぶと泥足(どろあし)を洗い...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...そんな泥足のまま...
吉川英治 「旗岡巡査」
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