...あの連中のように泣言をならべはしないぞ……ああ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...貧乏咄をして小遣銭(こづかいせん)にも困るような泣言(なきごと)を能くいっていても...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...泣言を言はない...
添田唖蝉坊 「乞はない乞食」
...故ニ斧鉞ノ誅ヲ冒シテ以テ聞ス情切ニ事急ニシテ涕泣言フ所ヲ知ラズ...
田中正造 「直訴状」
...愚痴と泣言とをこぼすために(それを聞く私は辛いかな)...
種田山頭火 「其中日記」
...面(つら)に塗られた泥に對するむかつくような女々しい泣言に變っちまったんだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...そんな風な泣言を並べながら...
豊島与志雄 「白日夢」
...御転婆娘に囲者のしだらなきを加えたるもの此を細君というとは当世の新夫人に僻易したる紳士の泣言なり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...可哀想だとか云ふ泣言(なきごと)は...
夏目漱石 「それから」
...可哀想(かわいそう)だとか云う泣言は...
夏目漱石 「それから」
...それぐらゐのことは當り前でございます」傳助はわけの解らぬ泣言を並べながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泣言とも愚痴(ぐち)ともつかぬ言葉が突いて出ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...愚図愚図泣言を云うない...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...弱者の泣言だらうよ...
北條民雄 「道化芝居」
...母からさんざんな泣言を聞され...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...そんな泣言を言へば...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...泣言を言っている...
森鴎外 「雁」
...始終泣言をいっていると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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