...あの連中のように泣言をならべはしないぞ……ああ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...こんな泣言(なきごと)を並べるのがこの書物の目的ではなかったのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...情切ニシテ涕泣言ウ所ヲ知ラズ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...またさびしいさびしいと言って泣言を書き立てているね...
大杉栄 「獄中消息」
...そうピイピイ泣言も言わない...
大杉栄 「獄中消息」
...彼はただぶつぶつ言ったり泣言を並べたりするだけだった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...泣言を言はない...
添田唖蝉坊 「乞はない乞食」
...故ニ斧鉞ノ誅ヲ冒シテ以テ聞ス情切ニ事急ニシテ涕泣言フ所ヲ知ラズ...
田中正造 「直訴状」
...私は庵居しなければならないのでせうか――と敬治君に泣言を書きそへた...
種田山頭火 「行乞記」
...面(つら)に塗られた泥に對するむかつくような女々しい泣言に變っちまったんだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...泣言を云ったり失恋したり貧困したりする者に同情してはならない...
中野秀人 「第四階級の文学」
...泣言たらたらな手紙は...
野村胡堂 「死の舞踏」
...モデルとしてロチスター氏の眼をまた思ひ出すのか! 愼め!泣言(なきごと)を云ふな!――感情を持つな!――失望するな! 私はたゞ理性と決心とをじつと持ちつゞけよう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...母からさんざんな泣言を聞され...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...又泣言ともつかぬことを書いたが...
宮原晃一郎 「イプセンの日本語譯」
...そんな泣言を言へば...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...泣言を言っている...
森鴎外 「雁」
...取られても泣言(なきごと)をこぼしちゃ困るぜ」醤油賭の腹いせに熱している仲間の話も...
吉川英治 「醤油仏」
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