...波立つて見える障子の棧...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...白く波立つ海の中から...
石川啄木 「病院の窓」
...白く波立つ海の中から...
石川啄木 「病院の窓」
...波立つ水面とすれすれに危くも飛びつづけている...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...あるかなきかに波立つてゐる花の動悸が...
薄田泣菫 「独楽園」
...さながら鼎の沸くやうに白く大きく波立つてゐた...
田山録弥 「ある日」
...本當ですね?」と波立つ喜悦の情を包もうともせずに...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ザワザワと波立つような人の声が聞えます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...単に波立つ海の鳴り響く音を聞くことに比べて...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ほととぎす東雲時(しののめどき)の乱声(らんじやう)に湖水は白き波立つらしもこれも赤城山頂の大沼などを想像しての作であらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...高々と山の続くはめでたけれ海さばかりに波立つべしや丹後与謝の大江山辺の景色...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私の下に擴がつたり波立つたりしてゐることだけわかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...館内は割れるやうな爆笑の渦で波立つてゐたが...
北條民雄 「発病」
...――あの波立つ胸のただならぬ心騒ぎに...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...それから東には敏感な空の白髪が波立つ...
宮沢賢治 「山地の稜」
...解き放されたような気怠い疲労の眼で女神の顔を見ているうち沈み加減なその横顔の美しさに彼は胸が不思議に波立つのを感じた...
横光利一 「旅愁」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...波立つ胸で私はその少し前に用意して來てゐた蠅叩きを取つた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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