...街路や家屋や服飾や裝飾品の一々に波及する傾向を持たないやうな「美術界の新潮流」は信用しない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自己の活動が社會に波及するといふ社會學的考察を否定するものではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...思想は力なるが故に、思想は波及する、又深みに行く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そういう宣伝は無制限に波及する気づかいがないからである...
寺田寅彦 「神田を散歩して」
...その神経や血管の一か所に故障が起こればその影響はたちまち全体に波及するであろう...
寺田寅彦 「天災と国防」
...重いものの墜落の衝動が地に波及するという考えも暗示されている...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...自然に波及するということが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...飛び去りゆく飛行機の残す空中水脈が人間の眼球神経及び光彩矢条に波及する微妙なる反応...
仲村渠 「すらんらん集」
...要するに以前よりは一層自由に弘宣波及するやうになつたのである...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...いかなる文明も遠隔の地に波及すること至難ではあるまいか...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...禍(わざわい)の全国に波及するに至りては主客ともに免るることを得ず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...政治の気風が学問に伝染してなお広く他の部分に波及するときは...
福沢諭吉 「学問の独立」
...その波及する所、最も広くしてかつ大なり...
福沢諭吉 「教育の事」
...また世に波及するところが大きいか...
吉川英治 「私本太平記」
...全国的に波及するところも決して少なくないだろう...
吉川英治 「私本太平記」
...その意志による御生涯の波及するところが...
吉川英治 「私本太平記」
...生命の波及することは限りも知れない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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