...船は波に、海に浮べたかと思われる...
泉鏡花 「浮舟」
...なぜ捉えなかったのだ」波越警部が癇癪を起して...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...乳母のお波を初め...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...堯使レ鯀治レ水、不レ勝二其任一、遂誅二鯀于羽山一、化為二黄能一、入二于羽泉一、黄能即黄熊也、陸居曰レ熊、水居曰レ能、帰蔵云、鯀死三歳不レ腐、剖レ之以二呉刀一、化為二黄龍一、堯命二夏鯀一治レ水、九載無レ蹟、鯀自沈二於羽淵一、化為二玄魚一、時揚レ鬚振レ鱗、横二修波之上一、見者謂為二河精一、羽淵与レ河通レ源也、海民於二羽山之中一、修二立鯀廟一、四時以致二祭祀一、常見下玄魚与二蚊龍一跳躍而出上、観者驚而畏矣、至レ舜命レ禹疏レ川尊レ岳済二巨海一、則二一、而為レ梁踰二翠岑一、則二神龍一而為レ馭、行二日月之墟一、惟不レ践二羽山之地一、此説話は国民固有の龍神信仰と、洪水説話の英雄の父とを、結合したるものなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...俳句は私の生活の波のその上に立つ泡(あわ)の如きものである...
高浜虚子 「俳句への道」
...波子に黙って俺はアパートを出た...
高見順 「いやな感じ」
...すべての有限な統計的材料に免れ難い偶然的の偏倚(へんい)のために曲線は例のように不規則な脈動的な波を描いている...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...彼はまだ内心の情緒の波に自由に没頭し得なかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...承諾を得た軍艦が阿波の鳴門の海峡から大廻りをして来てやっと着いた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...斯波(しば)氏のいたのをこの辺とすれば御薗は当然あれであり...
中里介山 「大菩薩峠」
...御老体を波路遠くまでおいでなさるようなことになってはお命の程も思われる...
中里介山 「法然行伝」
...まっ黒な波が舷に噛みついて...
原民喜 「焔」
...波が腰の辺りを濡らすに到って...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...常陸(ひたち)筑波郡今鹿島は...
南方熊楠 「十二支考」
...どんな気で江戸から筑波へは行かずにここへノコノコおいでだか...
三好十郎 「斬られの仙太」
...なのに、彼は六波羅へも、兵を求めなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...私は先刻(さつき)この野にかゝつてからずつと續いて來てゐる物靜かな沈んだ心の何とはなしに波だつのを覺えながら...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...魔波旬の称を称しきたらんは魔党なるべし...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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