...一波は萬波を呼ぶ...
石川三四郎 「浪」
...隆夫は、この脳波を、いかにしてことばに変化したらいいかと考えこんだ...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...さいわい、波はありません...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...幾重にも細かい柔軟の波線をひろげている...
太宰治 「佐渡」
...松浦屋(三〇・中)波の音と雨の音と...
種田山頭火 「行乞記」
...地震津波台風のごとき西欧文明諸国の多くの国々にも全然無いとは言われないまでも...
寺田寅彦 「天災と国防」
...マルシャル橋や王宮橋から毎日のように眺め見下ろしたスプレーの濁り水に浮ぶ波紋を後年映画「ベルリン」の一場面で見せられたときには...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...膝頭(ひざがしら)を波に打たしてそこいらを跳(は)ね廻(まわ)るのは愉快であった...
夏目漱石 「こころ」
...波江は里子をなだめて...
林芙美子 「瀑布」
...赤い波蘭服(ジュパーン)を著た...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...斯樣な譯でありまして印度からして波斯...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...波がやさしい稲妻(いなずま)のように燃えて寄せ...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...地形の波面(なみづら)...
森鴎外 「文づかい」
...「この男は加波山(かばさん)事件の生残りじゃ...
夢野久作 「近世快人伝」
...数十日の波と船と蛮地ばかりの熱帯とを通って来た矢代の足はこのときから少しずつ硬直し始めた...
横光利一 「旅愁」
...そこの人馬や波の模様も靄々(あいあい)としておぼろである...
吉川英治 「私本太平記」
...低山という程度の起伏の波が...
吉川英治 「新書太閤記」
...阿波の本土に入り込んで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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