...牛の乳を搾つて其泡立つた乳を飲み...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...蘆の根の泡立つ音...
泉鏡花 「悪獣篇」
...泡立つ水面の中心に向かって機関銃を乱射した...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...水戸は水戸で火の消えた煙草をしきりに吸いつつ硝子戸越しに泡立つ海面へ空虚な目を停めていた...
海野十三 「地球発狂事件」
...貴重な薬液の入った泡立つコップをもう一度高くさし上げ...
海野十三 「四次元漂流」
...彼らの言うところでは水は汚水のような味がし石鹸のように泡立つと言っていた...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...そう言って泡立つビイルのコップを前方に差し出した...
太宰治 「乞食学生」
...泡立つ光の小さな谷間...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...黒い岩や泡立つ渦にみちた輝かしい溪流を見ることであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...満足して深いため息をついたのは泡立つ琥珀(こはく)ワインを飲み干したときだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...また果(は)かなく少女時代の夢のように泡立つ泡沫は新たに甦る私の前歯とはならないか...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...巌石の畳み成せる深い底から255幅広い潮流をなして海は泡立つ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...泡立つ神の興(きょう)...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...生命が表皮に近いところまで泡立つている雪白ののど元をねらつたのだが...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...泡立つて行(ゆ)く濁流を胸がすく程じつと眺める...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...泡立つ天頂の雲の中にちらりと見えた一つの幻想的で悪魔的な姿...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...却って泡立つ鮮血とあの気味の悪い“ユーモレスク”が思い出されるのだ...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...紺碧な海上いちめんに白浪が泡立つてゐて一層の偉觀を添へる...
若山牧水 「樹木とその葉」
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