...これは希硫酸によって全く泡立つべきではなく...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...魚族群って白く泡立つ無限の海...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...蘆の根の泡立つ音...
泉鏡花 「悪獣篇」
...儀作は雪解の泡立つ流水を落している川瀬の音に頭脳をもみくちゃにされ...
犬田卯 「荒蕪地」
...泡立つ船首(みよし)にうねりを切って...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...泡立つヂヨツキの幾箇かと鮮新な料理の三皿ばかりで...
徳田秋聲 「老苦」
...なんだか父親の映像が気になりだすと一歩二歩歩みだすばかりです深夜の思ひこれは泡立つカルシウムの乾きゆく急速な――頑ぜない女の児の泣声だ...
中原中也 「山羊の歌」
...泡立つビールを、ぐうつと一息に飲んで、富岡は初めて息をふきかへした...
林芙美子 「浮雲」
...私の家の近くのディープデンを流れてゐる小さい川の泡立つ音だと思つてしまふの...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...満足して深いため息をついたのは泡立つ琥珀(こはく)ワインを飲み干したときだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...また果(は)かなく少女時代の夢のように泡立つ泡沫は新たに甦る私の前歯とはならないか...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...新鮮なる玉子は能く泡立つものなり...
村井弦斎 「食道楽」
...他の少年達は水が濁つて泡立つと決して泳がないし...
室生犀星 「めたん子傳」
...泡立つ神の興(きょう)...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...泡立つ早い流れが日光に耀いていた...
横光利一 「旅愁」
...白い激浪の泡立つ瀬戸に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...泡立つ天頂の雲の中にちらりと見えた一つの幻想的で悪魔的な姿...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...却って泡立つ鮮血とあの気味の悪い“ユーモレスク”が思い出されるのだ...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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