...さながら恍惚とした法悦の輝きを...
芥川龍之介 「地獄變」
...とにかく「塵一本」でも「自分のもの」として蓄(た)め込むことに無上の法悦(?)を感ずるRにとって...
犬田卯 「沼畔小話集」
...ただただわれわれが恋愛の法悦や情熱にわれを忘れて打ち込む術(すべ)を知らぬからだそうだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...彼は一種の法悦をもって...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「法悦の詩」と「プロメテウス」はその代表作で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...玄関に掲げた看板に認めたのは、墨黒々と「法悦倶楽部」の五文字、法悦というのは、言うまでもなく仏法から来た言葉で「教法を聴聞して心に生じたる悦び」と辞書の註はしてあります...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...この「法悦倶楽部」に列席する人は...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...そしてこの「法悦倶楽部」などという異常(アブ・ノルマル)な催しも...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...何時間も何時間も法悦に浸っていました...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...少し六ヶ敷い言葉を用ふとその静かな気持を「法悦」と人々は云つて居ります...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...ついにはひたすらな歓喜法悦となり...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...わたしは法悦に有頂天にならうとする...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...法悦の楽土を殿堂の神秘から庶民社会へひき下ろした...
吉川英治 「親鸞」
...五今の法悦につつまれている身のしあわせを思うにつけて...
吉川英治 「親鸞」
...今日の法悦もある身であった...
吉川英治 「親鸞」
...法悦の境というものがあることまで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...法悦と解脱とへの人々の要求を強く刺戟することになるであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...その美的法悦によって帰依の心を刺激したろうことも...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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