...さながら恍惚とした法悦の輝きを...
芥川龍之介 「地獄變」
...私は生れて始めての安楽な生活に法悦(ほうえつ)を覚えた...
海野十三 「大脳手術」
...その後は一体どこに虫喰い算に似た智能的法悦を求めようかと歎かれる選士も――多分少からずあることと思います...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...これがレヴォリユーショナリイとしての僕の法悦の境である...
大杉栄 「生の拡充」
...それがあたかも人生の究極絶対の法悦ででもあるかのように遊戯に耽(ふ)ける時の...
徳田秋声 「仮装人物」
...「法悦の詩」と「プロメテウス」はその代表作で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...獄門にかけた首に溢るる法悦佐吉に代っておさよ殺しの下手人として縛られたのは...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...「法悦倶楽部」の催しは大方会長の茶谷金弥の頭から捻り出され...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...法悦倶楽部も恐らく今夜を最後に永久に解散することになるでしょう...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...いざ実現したあかつきには吾々は斯うした地上の法悦を味ふことが出来なくなるかも知れないね...
牧野信一 「山彦の街」
...あのひそやかな法悦のおののきである――彼は決してこの感じを失うことはあるまい...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...すると重たい悩ましい法悦の歌を低音に歌いながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...崇高なる法悦となった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...この法悦は人が最も旺んに生きている時に来るのであり...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...今の私の法悦は喩(たとう)るものもありません...
吉川英治 「親鸞」
...法悦の境というものがあることまで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...或はそれより以上であらうと思ふ法悦を感じてゐるのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
...僧徒は法悦をも真理をも捨てて...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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