...すべての生きとし生けるものの美に法悦するほど好いことはない...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...なんともいえない感謝の心に溢(あふ)れながら、法悦の満足を、両手に組み合わせて、向かい合って立っている年若き夫婦の姿...
高神覚昇 「般若心経講義」
...法悦なるものを喋々する作家の心事を疑う...
種田山頭火 「赤い壺(二)」
...ただただわれわれが恋愛の法悦や情熱にわれを忘れて打ち込む術(すべ)を知らぬからだそうだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...圧倒してくる一種の法悦のうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...つまりはこうした無上法悦(むじょうほうえつ)の瞬間を持続させることにその目的があるのですよ...
中島敦 「悟浄出世」
...つまり法悦的境地を欠くから...
中原中也 「詩壇への抱負」
...それはスクリアビンの「法悦の詩」にも比ぶべきものだったでしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...法悦(ほふえつ)にも似た...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...法悦倶楽部も恐らく...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...罪悪の上に罪悪を重ねて行ったこの「法悦倶楽部」が...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...崇高なる法悦となった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...法悦のうちにある綽空とが...
吉川英治 「親鸞」
...法悦の日を送っているのを見ると...
吉川英治 「親鸞」
...かすかに洩れて来る法悦のさゝやきや...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
...法悦と解脱とへの人々の要求を強く刺戟することになるであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...美しい偶像と音楽とのもたらす法悦に浸ることは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...彼女の法悦を刺戟する手段としては...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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