...況(いはん)やあの作品にさへ三歎の声を惜(おし)まなかつた鑑賞上の神秘主義者などは勿論無上の法悦(はふえつ)の為に即死を遂げたのに相違あるまい...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...彼は確かに自己を愛するその法悦をしみじみと知っていた最上一人ということが出来る...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...この二人の気楽さと法悦にひたっていることが非常に羨(うらやま)しく...
海野十三 「すり替え怪画」
...彼は一種の法悦をもって...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼は自分の感情の大法悦にうっとりとなって...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...暗い法悦にひたりながら思い耽った...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...法悦に浸っているかのようであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...法悦のうちに浸った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...法悦的な安らかさを湛(たゝ)へてゐるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この看板に掲げた「法悦」は...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...それは「法悦倶楽部」のささやかなる嗜なみで...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...法悦倶楽部も恐らく今夜を最後に永久に解散することになるでしょう...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...もしもその法悦をいまだに覚えていられるならば……...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...私のその時の気持は明らかに「法悦」に入つたのでした...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...身の海外万里の地にあるのも打ち忘れて満身法悦にひたっているように見られたのであった...
山本実彦 「十五年」
...毎日を法悦のうちに...
吉川英治 「親鸞」
...あるいは伎楽や読経や観仏やなどによる美的法悦と真に解脱(げだつ)によって得られる宗教的法悦とを合一して考えている当時の「新しい女」が住んでいたのか...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...飄逸(ひょういつ)なこころの法悦は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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