...この二人の気楽さと法悦にひたっていることが非常に羨(うらやま)しく...
海野十三 「すり替え怪画」
...これがレヴォリユーショナリイとしての僕の法悦の境である...
大杉栄 「生の拡充」
...ただただわれわれが恋愛の法悦や情熱にわれを忘れて打ち込む術(すべ)を知らぬからだそうだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...かの失敗した試みに伴のうた強烈なる法悦の記憶に比べてかえって希薄である...
寺田寅彦 「映画時代」
...その目の中にはなんとなく法悦の色があった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...法悦に浸っているかのようであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...法悦のうちに浸った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ドヴォルシャークの郷愁(ノスタルジア)に聴き入って涙するのはわれわれ音楽鑑賞者の最もよき法悦であり...
野村胡堂 「楽聖物語」
...それはスクリアビンの「法悦の詩」にも比ぶべきものだったでしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...全身の脈管(みゃくかん)に密を流すような法悦を感じて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...法悦(ほふえつ)にも似た...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此(この)別荘を「法悦倶楽部」のために開放して居る外...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...身も心も溶け込むような法悦を感じました」「――――」それは無気味な声でした...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...――世の中には凡庸性の法悦に対する憧憬を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...水たまりに日が写って居ると法悦に近いような喜びに胸を打れます...
宮本百合子 「「黄銅時代」創作メモ」
...この法悦は人が最も旺んに生きている時に来るのであり...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...法悦の境というものがあることまで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...飄逸(ひょういつ)なこころの法悦は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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