...無法庵はこないだもまた十八番の因縁をもって法とするとエラそうなことをいって訣別の辞を残したが...
辻潤 「ふもれすく」
...静態――科学の超時間的な基本構造――としては数学は凡て形式論理を方法とする...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...だが動態――歴史的前進――としては形式論理を方法とするかそれとも又弁証法的論理を方法とするかは一層自由だと云っても好い...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...それが社会とは個人――それが意識の所有者だと考えられる――という原理を法とする割り切れない剰余に過ぎなくなる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...個人心理学的方法を以てその方法とする*...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...歴史科学はもはや単に個別化をその方法とするのではなくして...
戸坂潤 「科学方法論」
...自然科学が仮に法則を発見することを方法とする科学だとしても(そして夫は嘘ではないが)...
戸坂潤 「科学論」
...物理学は空間を方法とする...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...――この場合科学的批評の方法とするものは唯物史観という方法であり...
戸坂潤 「思想としての文学」
...逆様に移し植えるのを以て法とする...
豊島与志雄 「蓮」
...「方法」を用いないことを方法とする思考――直観...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...其意は以て人間万世の法とするに足らず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...族人をして活きながらその罪人の肉を食わしめるのを死刑の執行方法とするとのことである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...抹殺することで自身の保身法とするために...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...決して午後や夕日を受けない方を調法とする...
室生犀星 「庭をつくる人」
...自分の家法とする金創(きんそう)の名薬は...
吉川英治 「日本名婦伝」
...これ彼が禅宗をもって正法とするがゆえのみの言ではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...坐禅を無上の修行法とする道元は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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