...その水の上へむかしの泉殿(いずみどの)のようなふうに床を高くつくって欄杆(らんかん)をめぐらした座敷がつき出ておりまして五...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...和泉殿の松尾というひとをじつはまえから定めていたのです」「――和泉の...
山本周五郎 「いさましい話」
...これは泉殿ふうの造りで...
山本周五郎 「山彦乙女」
...正季(まさすえ)が頼みおいたものだろう」「いや龍泉殿へまいったところ...
吉川英治 「私本太平記」
...「龍泉殿、御出仕(ごしゅっし)か」「おう、あなたも御精が出るな」「いやどうも、一こう工が捗(はかど)らんのでな」「もっと人手をふやしたらよいでしょうに」「お館へも、いつもそれを申し上げるのだが、おゆるしがない」「なぜで」「仰せには、春は百姓仕事がきりもなく忙しい...
吉川英治 「私本太平記」
...龍泉殿の生一本(きいっぽん)な気性は彼も知っている...
吉川英治 「私本太平記」
...「御舎弟(ごしゃてい)さま」「龍泉殿」と...
吉川英治 「私本太平記」
...泉殿(いずみどの)から池(いけ)の橋(はし)をわたってきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「――野川の御所から白河泉殿を西へ――二条末(すえ)をのぼって...
吉川英治 「親鸞」
...泉殿のあたりであろうか...
吉川英治 「平の将門」
...神泉殿の舞楽の日に...
吉川英治 「日本名婦伝」
...神泉殿の雨乞(あまご)いの舞楽に...
吉川英治 「日本名婦伝」
...四待ちきれずに、宗清は、そのあくる日、泉殿へ伺って、禅尼へお目通りをねがった...
吉川英治 「源頼朝」
...池の禅尼の泉殿のほうへ身を移されて...
吉川英治 「源頼朝」
...泉殿の使(つか)い女(め)たちは...
吉川英治 「源頼朝」
...さながら華麗な寺院のような泉殿の廊を渡り...
吉川英治 「源頼朝」
...泉殿から見送る人々のほうへ...
吉川英治 「源頼朝」
...七条、八条、池殿、小松殿、泉殿、東は二条三条のここかしこからも、いちどに黒煙が揚がりはじめた」「えっ、煙が?」人々は、どよめき出した...
吉川英治 「源頼朝」
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