...況して山口生によつて紹介されたる西川の日記が阿部次郎の日記でないことは云ふまでもない...
阿部次郎 「合本三太郎の日記 序」
...況してや七十四年間の外国雑誌は長い間に何度も繰返して重複したものを買集めなければ揃えられないので...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...このような次ぎ次ぎの必然的問題がもはや提出され得ず況して解き得ない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...況して自然科学そのものに就いての各種の建前の相違などにはならぬ...
戸坂潤 「科学論」
...空間概念の性格は判断でもなく妥当でもなく況して構成的概念でもないことは茲に於て明らかとなった*...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...仏教哲学や況して「日本」哲学...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...況して近代乃至現代の哲学に於ては...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...況して『資本論』の戯曲化などを指すものでもあり得ない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...珍しくもなければ況して悪いことでも何でもないのだが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...況して荒涼たる景色であった...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...況して私は若子さんと一緒に夢中になって...
広津柳浪 「昇降場」
...況して若子さんの喜び様ッてありませんでした...
広津柳浪 「昇降場」
...況して婦人は静にして奥ゆかしきこそ頼母(たのも)しけれ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...況して他の家へも大方は自から行かずして使を以て音問す可しと言う...
福沢諭吉 「女大学評論」
...況して小説や院本も和歌と同じく文學といふ者に屬すと聞かば定めて目を剥(む)いて驚き可申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...況してを移さんこと迚も出來べきにあらじ...
正岡子規 「花枕」
...況して少しでも腦症(なうしやう)のあるものは...
三島霜川 「平民の娘」
...況して私どもの辿りついた十月なかばといふには無論のこと一人の客もなく...
若山牧水 「樹木とその葉」
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