...況してカンヂンスキーの如き名を此處に並べたことを私は非常に恥かしいことに思ふ...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...況して複雜なる利害の關係が混入し易い他人同士の應接は甚だ厭はしい場合が多い...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...況してや女わらべは草双紙を読むぐらゐで...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...況して此処の火葬場は全く野天で...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...況して益々そうなければならないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...況して吾々の云う処の常識的概念であることは出来ない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...空間概念の性格は判断でもなく妥当でもなく況して構成的概念でもないことは茲に於て明らかとなった*...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...仏教哲学や況して「日本」哲学...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...――況して夫が、哲学自身に就いての問題である時は、愈々、哲学をイデオロギーとして規定したい人にとってのみ哲学は一つのイデオロギーであり、之に反して、哲学をイデオロギーとして規定することを欲しない人にとっては、哲学は何等のイデオロギーである必要もない、そう哲学者達は結論しなければならないだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...況してその金がどう使われようと...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...況して『資本論』の戯曲化などを指すものでもあり得ない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...況して今日の中等学校では一般人間として受けるべき程度の教育さえ授けられていないだろうから...
戸坂潤 「社会時評」
...況して荒涼たる景色であった...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...況して小説や院本も和歌と同じく文學といふ者に屬すと聞かば定めて目を剥(む)いて驚き可申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...況して面白からぬ嘘はいふ迄も無く候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...況して今の人七百年の昔も知らねば七百年の昔いかでか今の世を推し量らん...
正岡子規 「鎌倉一見の記」
...況して一たび行きかゝりし斯道...
正岡子規 「病牀瑣事」
...況して今日の欧洲へ行つたら...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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