...沽しながら彼女の眼つきや唇の微笑を思い浮べて...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
......
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...特に大沽(たいこ)砲台...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...茲(ここ)に聖恩に沽(か)へる也...
大町桂月 「秋の筑波山」
...自信も何も無いくせに東北地方第一という沽券(こけん)にこだわり...
太宰治 「惜別」
...飲物を沽(う)ったりする所でないから...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿繊」
...「あんな男を泊めると沽券(こけん)を落とすからね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...或時は思出をつづるなんぞと称(とな)へて文を売り酒沽(か)ふ道に馴れしより...
永井荷風 「書かでもの記」
...がんりきの沽券(こけん)が下るからと...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを沽らん哉...
中島敦 「弟子」
...子路は必ずしも沽ろうとは思わない...
中島敦 「弟子」
...西園寺家でこの荘園を沽却(こきゃく)しようとするから...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...三両と米一斗で知嘉姫を売り沽(こ)かしたという説もあるが...
久生十蘭 「奥の海」
...金穀でむすめを売り沽かすなどということはなかった...
久生十蘭 「奥の海」
...蔵書をさへ沽(う)らなくてはならぬ程であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自分の沽券(こけん)にかかわるように...
吉川英治 「三国志」
...いうことは自分の沽券(こけん)のいいようなことをいっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...どうにか一家のあるじの沽券(こけん)をみずから慰めていたものだったが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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