...あるいは他の開業医が助からぬとさじを投げていたのが治る...
永井隆 「この子を残して」
...この眼が」「治る...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでもかなり多くの場合治るというのだから不思議である...
中谷宇吉郎 「痛みの効用」
...大概の癲癇(てんかん)が治る」平次は無駄を言いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間もなく治ることであろう...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...出れば治るよ、を繰り返すばかり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...必ず治る――明日にでも...
牧野信一 「女に臆病な男」
...それが、はじめのうちは主に一日に一度夕暮時に起る発作で、若し客でもあつて話してゐれば忘れられる程度の心的現象であつたが、それが日増に度を高めて来て、此頃では稍ともすると友達等と対談中にでも、この発作が起ると凝つとしてゐられなくなり、(おゝ僕はちよつと失敬する、急に腹が痛くなつたから薬を飲んで五分間ほど寝て来る、直ぐ治るのだ...
牧野信一 「読書と生活」
...狂犬に咬まれた者少しく服(の)まば即座に治る...
南方熊楠 「十二支考」
...気が附けば、附いた瞬間から、それは治る...
三好十郎 「冒した者」
...うまいもの食ってラクをしてりゃ、治る...
三好十郎 「胎内」
...このお婆さんに頼むと直(じき)に治るといいました...
柳田國男 「日本の伝説」
...娘の狂気が治るにしろ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...病気が治ると思うのは迷信だからね...
山本周五郎 「季節のない街」
...すぐに治ると思ったらこんどは腹を病んで...
山本周五郎 「さぶ」
...じっとして静かに寝ていればすぐ治るだろう...
山本周五郎 「柳橋物語」
...一生涯治る見込みも御座いませぬ難病に取りつかれている事を...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...頓服(とんぷく)的忠告や注射的批難位では中々治るものでない...
夢野久作 「謡曲黒白談」
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