...思慮ある二三士の慰撫に依て漸く無事に治るは治つたが...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...きつと治るに相違ない...
薄田泣菫 「茶話」
...必然(きっと)餓鬼(がき)が着(き)たのだ何か食うと直(す)ぐ治ると云って...
関根黙庵 「枯尾花」
...私のはもう治るよ...
田山花袋 「田舎教師」
...どうもしかたがない……」「それまでには治るべいかな」「どうもむずかしい――」清三は嘆息(ためいき)をした...
田山花袋 「田舎教師」
...テレきった村正どんは障子の外で、「よし、じゃあ、おじさんはさきに行って、もし怖い者がいたら、退治るから、おーいと呼んだら、みんなして御簾の間に集まって来るのだぞ、いいか」隠れんぼのさがし手に廻されたような気分で、村正どんが廊下をみしりみしりと渡って、暗い中を手さぐりをしながら、やがて御簾の間までやって来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...治る見込みもない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...厚紙を引つぺがすやうに治るんだつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...病気が治ると、私は王にお礼を申し上げに行きました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...ルゴールで治るから心配ない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...まだ二三日は治るまいといふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「転地しなければ当分治るまい...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...しじゅう根は切られていてそいつが治る間がないんだ...
室生犀星 「生涯の垣根」
...すぐに治るとまでいっておりました...
柳田國男 「日本の伝説」
...それに附けると治る故(ゆえ)にそういった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...病気が治ると思うのは迷信だからね...
山本周五郎 「季節のない街」
...心がおちついて治る望みが出るかも知れない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...それがチャント治るのです...
夢野久作 「一足お先に」
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