...芳一の怪我は程なく治りましたが...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...こんな病気なら注射の五十本もやれば造作なく治りますよ...
海野十三 「幸運の黒子」
...肋膜(ろくまく)が治り次第...
中島敦 「光と風と夢」
...それから二三日して腹も治り...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...治り方が遅いというような言葉も...
中谷宇吉郎 「鼠の湯治」
...そこにはまだ治り切らない幽里子が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...眠り薬の覚めた後の気分の悪さが治り切らず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは手輕に治りさうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ぜひ徳山の治り次第やらうと言ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...完全に治り切ることは出来んが...
北條民雄 「癩院記録」
...そんな事ぢや何時迄たつても治りつこはないよ...
牧野信一 「妄想患者」
...泰子の耳はいいあんばいに軽くてもう治りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お治りになったんですか...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...季吉さんはあの日の風邪はとうに治りましたよと...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...彼の腹痛は一と晩すぎると治り...
山本周五郎 「季節のない街」
...おまえの病気は治りにくいようだし...
山本周五郎 「さぶ」
...「しかし……あの呉一郎の頭は……治りましょうか」「呉一郎の頭かね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それじゃモウ治りかけている証拠ですよ...
夢野久作 「一足お先に」
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