...こんな病気はいちばん治りにくいのだ...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...薬指は出るまでに治りきるかどうか...
大杉栄 「獄中消息」
...病人は忽ち治り無産者も一躍金が儲かるという類である...
戸坂潤 「科学論」
...今に至るまで治りようもない・彼の「臆病な自尊心」もまた...
中島敦 「狼疾記」
...治り方が遅いというような言葉も...
中谷宇吉郎 「鼠の湯治」
...そこにはまだ治り切らない幽里子が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...かうして置けば四五日で治りさうにも見えます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眠り藥の覺めた後の氣分の惡さが治りきらず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...直(す)ぐ治ります」「よしよし...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...声帯模写はまだ声が治り切らないので源之助と大辻だけやる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それにしては治りが馬鹿に遅い――などゝ私に訝しがらせた...
牧野信一 「素書」
...そちらの目が大変に治りにくいながら悪質のものでなかったのは本当に嬉しいと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それからすこし治り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...胃腸の悪い人はこの水を飲むと治り...
柳田國男 「日本の伝説」
...腫物(はれもの)は根から剔抉(てっけつ)しなければ治りゃしないぞ」新島八十吉は黙って頭を垂れてしまった...
山本周五郎 「新潮記」
...まだ治りきっていない傷が痛むので...
山本周五郎 「日本婦道記」
...治りたいのだ、薬も祈祷も験(しるし)がない、だがどうかして治りたい一心から、せめて仕事で馴らしたらと考えたのではなかろうか、それともあまりながびくのが不安で自分をためすために砥石に向ってみたのだろうか、どちらにしてもこの寒夜に独り起きて汗をながしながらひっそりと研ぎものをしている、そのたどたどしい、けれどけんめいな姿は、哀れともいたましいとも云いようがなく、おせんは堪りかねてお祖父さんと叫び、その腕へとりついたまま泣きだしてしまった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...今なお頭の毛の根はそれが治りきっていない...
吉川英治 「新書太閤記」
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