...でもおどろいて医者にかかりましたのでその病気はまもなく治りましたが...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...どうも治りきらないらしかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...慶娘の病気もすぐ治ります」こう言った慶娘の声も物腰も興娘そのままであった...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...やっと熱海の宿に着いて暈(よい)の治りかけた頃にあの塩湯に入るとまたもう一遍軽い嘔気を催したように記憶している...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...その他いろいろな樂器類もございます』『お治りになつて...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...何だかこのままでは治りがつきそうもない気がした...
豊島与志雄 「反抗」
...一週間ばかり寝付いたデング熱がまだ治り切らないせいでもある...
中島敦 「環礁」
...一向に治りそうもない...
中島敦 「南島譚」
...今に至るまで治りようもない・彼の「臆病な自尊心」もまた...
中島敦 「狼疾記」
...ここまで分れば傷の治り方を...
中谷宇吉郎 「鼠の湯治」
...そこにはまだ治り切らない幽里子が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...眠り薬の覚めた後の気分の悪さが治り切らず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...直(す)ぐ治ります」「よしよし...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...完全に治り切ることは出来んが...
北條民雄 「癩院記録」
...私はもうすっかり治りましたと答えた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...ごく軽い発作ですから五七日も安静になすったら治りましょう...
山本周五郎 「落ち梅記」
...私はお乳の下の傷が治りましてから後(のち)...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...「しかし……あの呉一郎の頭は……治りましょうか」「呉一郎の頭かね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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