...三に竈(へつゝひ)の油虫……すべて女の嫌ひなものは滅びてゆく世の中である...
薄田泣菫 「茶話」
...重役から油虫にいたるまで...
薄田泣菫 「茶話」
...露西亜には――とりわけ露西亜の田舎には油虫が多いので...
薄田泣菫 「茶話」
...手前らにゃ油虫ほどの智慧もねえんだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...油虫のように無数にかたまって建っている...
太宰治 「正義と微笑」
...おい老いぼれ油虫よ...
種田山頭火 「一草庵日記」
...油虫よ、私ばかりではないぞ、怒るな憎むな...
種田山頭火 「草と虫とそして」
...油虫よ、殺したくはなかつたけれど...
種田山頭火 「其中日記」
...油虫だけは見あたりしだい殺さずにはゐられない...
種田山頭火 「其中日記」
...油虫ものろ/\となつた...
種田山頭火 「其中日記」
...油虫が私を神経衰弱にする...
種田山頭火 「其中日記」
...鼠とすれば――油虫にはそれほどの力はないから――食べる何物もないので...
種田山頭火 「其中日記」
...憎い油虫だけれど――私はどうしても油虫だけは嫌いだが――何だかいぢらしくて憎めなかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...蟻の触角だの油虫の足だのに没頭している連中の...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...油虫のように踏みつぶしてくれるわ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その縛られたのは?」「町内の油虫――釣鐘の勘六が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから上述露国の旧信者が油虫も天より福を持ち下ると言い...
南方熊楠 「十二支考」
...その中にしかも立派な油虫が一疋存在ましましたのでした...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
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