...重役から油虫にいたるまで...
薄田泣菫 「茶話」
...油虫嫌(きら)ひの皇帝4・6(夕)油虫といへば...
薄田泣菫 「茶話」
...それから薔薇や他の草花やの茎にとかくつきたがる油虫やの類(たぐい)を見つけ次第に一一除(と)り去ってやった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...その青白い油虫の円陣のまんなかにいて...
太宰治 「火の鳥」
...油虫の子には好感が持てない...
種田山頭火 「行乞記」
...うろ/\する油虫をたゝきつぶしたほど...
種田山頭火 「其中日記」
...……虫が歩く、油虫だ...
種田山頭火 「其中日記」
...もう油虫めが出てきやがつた...
種田山頭火 「其中日記」
...……蝿を殺す、油虫を殺す、百足を殺す、蜘蛛を殺す、……そしておしまひには私自身を殺すだらう!……あまり予期してゐなかつた酒が魚が持ち来された(一昨日、幸便に托して、山田屋主人に酒と魚を借りたいといふ手紙をあげてをいたのであるが)、さつそく飲んだ(五日ぶりの酒であり魚であつた)、快い気分になつて、学校に樹明君を訪ねて来庵を促した(そして米と野菜とを貰つて)、それからまた飲んだ、飲んで街へ出た、ひよろひよろになるまで飲んだ、ちようど私の不在中訪ねて来て、私を探し歩いてゐる敬君に逢うて...
種田山頭火 「其中日記」
...油虫が私を神経衰弱にする...
種田山頭火 「其中日記」
...鼠とすれば――油虫にはそれほどの力はないから――食べる何物もないので...
種田山頭火 「其中日記」
...憎い油虫だけれど――私はどうしても油虫だけは嫌いだが――何だかいぢらしくて憎めなかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...蟻の触角だの油虫の足だのに没頭している連中の...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...蠅でも油虫でも一旦この密林に迷いこんだら最後...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...あんなやつは油虫のように踏みつぶしてやる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...油虫なんかよりは...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...油虫の姿すらそれと見分けることができないほどもうもうたる煙を台所にみなぎらしていたからである...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...まじめにこの式を行えば油虫また生ぜずという...
南方熊楠 「十二支考」
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