...ピイタア大帝が油虫を嫌つたのは...
薄田泣菫 「茶話」
...露西亜には――とりわけ露西亜の田舎には油虫が多いので...
薄田泣菫 「茶話」
...壁の油虫のやうに椅子の上で矢鱈(やたら)に手足をもがいてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...油虫の子には好感が持てない...
種田山頭火 「行乞記」
...油虫も寒くなつたので姿をかくした...
種田山頭火 「其中日記」
...蠅と蚊と油虫と、彼等は毎日私を考へさせる!△いつみても、なんぼうみてもあかない雑草、みればみるほどよい雑草、私を(マヽ)雑草をうたはずにはゐられない...
種田山頭火 「其中日記」
...もう油虫めが出てきやがつた...
種田山頭火 「其中日記」
...からだがよろ/\する、しかしこゝろはしつかりしてゐるぞ、油虫め、おまへなんぞに神経を衰弱させられてたまるか、たゝき殺した、踏みつぶした...
種田山頭火 「其中日記」
...油虫だつて同様だ...
種田山頭火 「其中日記」
...今日も油虫を二匹...
種田山頭火 「其中日記」
...ことしは油虫が少ないので助かつてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...ちようど油虫のやうに!三と数(マヽ)は好きだ...
種田山頭火 「其中日記」
...スリッパで油虫を何匹も踏みつぶしてやった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...庭の隅の萩の若芽から油虫を取ってきて...
豊島与志雄 「或る素描」
...米穀に俵の虫あり糞尿に蛆あり獅子に身中の虫あり書に蠧(と)あり国に賊あり世に新聞記者あり芸界に楽屋鳶ありお客に油虫あり妓に毛虱あり皆除きがたし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...可愛い虫さ」「油虫じゃアないか」「苦労の虫さ」と...
広津柳浪 「今戸心中」
...それから上述露国の旧信者が油虫も天より福を持ち下ると言い...
南方熊楠 「十二支考」
...なぜ調理場に油虫の発生するような不潔なことをするかと思ったこともありました...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??