...前もって沸騰させた水を満たし...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...此處に湯の沸る音に心を澄し...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...昔の儘に湯を沸(たぎ)らして居る...
石川啄木 「葬列」
...傷手より聖(ひじ)りごころは日に夜に絶えず沸き出でて流れぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...それに其(そ)の頃(ころ)は紺(こん)が七日(なぬか)からも經(た)たねば沸(わか)ないやうな藍瓶(あゐがめ)で染(そめ)られたので...
長塚節 「土」
...親分」八五郎の血は沸々(ふつふつ)と高鳴ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あげくの果てはベルモットを持って来いのコーヒーを沸かせのと...
久生十蘭 「魔都」
...拡リ擾レテソレハ沸キカヘル人口ト季節ノ 喚声ニ乗ツテ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...全体なら沸立(にた)っている牛乳一合へ今の白身三つ振(ぶ)りを入れると牛乳が半分ほど白身へ吸い込まれて大きく膨れます...
村井弦斎 「食道楽」
...それは鯛(たい)とか鱸(すずき)とか鰡とかいうような魚を三枚に卸して薄塩を当てておいて沸立(にた)っている湯へ西洋酢を落してその中で魚を湯煮(ゆで)ます...
村井弦斎 「食道楽」
...しかし沸騰酸(ふっとうさん)のようにして一緒に飲んではいかん...
村井弦斎 「食道楽」
...おらの本当の気持をよ」「散髪屋の湯沸しだの養魚池の網だのでけえ...
山本周五郎 「青べか物語」
...冷たくなっている湯沸しから...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...貢さんは火鉢の火種(ひだね)を昆炉(しちりん)に移し消炭(けしずみ)を熾(おこ)して番茶(ばんちや)の土瓶(どびん)を沸(わか)し...
與謝野寛 「蓬生」
...丹波丹後二藩の士民を沸騰(ふっとう)させた桔梗河原の大試合に...
吉川英治 「剣難女難」
...行水の湯を沸かさせておいてくれ」「そしてまた...
吉川英治 「新書太閤記」
...歓語(かんご)も沸(わ)いてきたころである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...我々の血は小さい心臓の内に沸き返っている...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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