...河鹿鳴くなる中津川の浅瀬に跨(またが)り...
石川啄木 「葬列」
...河鹿(かじか)が吐(は)く蜃氣樓(しんきろう)であるらしい...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...柿、栗、蕗、筍、雑木、雑草、杜鵑、河鹿、蜩、等々々...
種田山頭火 「行乞記」
...桂川峡では河鹿が鳴いてゐた...
種田山頭火 「旅日記」
...錦帯橋の上で河鹿に聞き入つた...
種田山頭火 「旅日記」
...河鹿も時々鳴いてくれた...
種田山頭火 「旅日記」
...河鹿も鳴いてゐた...
種田山頭火 「旅日記」
...その間に舟人等は磧に下りて提燈のあかりで渚の石を探りながら二三十疋の河鹿を捕へて帰つて来た...
中村憲吉 「三次の鵜飼」
...河鹿(かじか)が二匹飼ってあった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...夏になると河鹿が鳴いたし...
林芙美子 「うき草」
...ひとり河鹿の聲を聞きながら...
堀辰雄 「パイプについての雜談」
...河鹿の声が一つだけ聞えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...結局「河鹿や」「河鹿やわ」といふことに落ついた...
吉川英治 「折々の記」
...天性の美音も持つてゐるはずの河鹿だが...
吉川英治 「折々の記」
...石ころや河鹿はいても...
吉川英治 「平の将門」
...河鹿(かじか)のように...
吉川英治 「源頼朝」
...河鹿の声である...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...宿の庭さきを流るゝ溪川に鳴く河鹿の聲が日ましに冴えてゆく...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索