...土瓶(どびん)へ入れた河鹿(かじか)が十六匹...
芥川龍之介 「貝殼」
...河鹿(かじか)鳴くなる中津川の淺瀬に跨り...
石川啄木 「葬列」
...カカカカカカカと朗(ほがらか)に河鹿(かじか)が鳴(な)く...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...河鹿(かじか)の流(なが)れに...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...榎本氏は河鹿(かじか)と違つてひどく蚊と蠅とを好かない...
薄田泣菫 「茶話」
...老公は河鹿(かじか)のやうに瘠(や)せた顎を一つしやくつた...
薄田泣菫 「茶話」
......
種田山頭火 「行乞記」
...幽かなやうな鳴聲は河鹿の聲であつたのだ...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...暮色の深い山際の上瀬から玉を転がすやうな河鹿が啼いてくる...
中村憲吉 「三次の鵜飼」
...河鹿(かじか)が二匹飼ってあった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...河鹿に帰するとは何といふ旨い言廻しだらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...今日は火なしだと河鹿簑之助だから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...河鹿――いいえ、私が遠くからころがしてきたためです...
三好達治 「測量船拾遺」
...そのために河鹿も少ないのかもしれない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...(二九・七・四)京の雷と有馬の河鹿大阪朝日会館の読者大会はあすだが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...河鹿(かじか)を聞いているなんざあ...
吉川英治 「無宿人国記」
...河鹿の声である...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...河鹿が頻りに鳴いた...
若山牧水 「梅雨紀行」
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