...河骨も卯の花も誘はれて來て踊りさうである...
泉鏡花 「遺稿」
...河骨(こうほね)も卯の花も誘われて来て踊りそうである...
泉鏡花 「遺稿」
...河骨(かうほね)の夏を夢みて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...河骨(かうほね)の夏(なつ)を夢(ゆめ)みて...
薄田淳介 「白羊宮」
...河骨(こうほね)などの咲いている小流れへ出た...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...薄(すゝき)やらの雑草が次第もなく生ひ茂つて水際には河骨(かうほね)...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...鍬(くは)等を洗つて居た田池(たねけ)――其周囲には河骨(かうほね)...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...もとは河骨(こうほね)のようなものと...
寺田寅彦 「池」
......
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...河骨(こうほね)の葉はさながら熱帯産の芭蕉(ばしょう)の如し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...ここに初て夏は河骨(こうほね)...
永井荷風 「葛飾土産」
...用水の流に河骨の花咲き...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...河骨を植えたる水瓶の中にて鳴くものの如し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...菱(ひし)や河骨(こうぼね)にとじられた南下(さが)りの沼のまわりに...
久生十蘭 「ひどい煙」
...噴水のやうなしぶきが雨のやうにパラパラと汀の河骨の葉を打つた...
牧野信一 「雪景色」
...止めるなら今のうちだぞ」壁(かべ)一河骨(こうほね)は...
吉川英治 「松のや露八」
...あの泥水を好いて咲く黄いろい河骨の花だった...
吉川英治 「松のや露八」
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