...(勿論かう言ふ短詩の作家、河東碧梧桐、中塚一碧楼、荻原井泉水等の諸氏の作品にも佳作のあることは事実である...
芥川龍之介 「発句私見」
...夫を河東に遣りて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...河東節には閉口したらしく...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...それは同郷の河東碧梧桐氏...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...山彦栄子三味線にて歌舟子河東※邯鄲を語る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...閉切った障子の中には更に人の気勢(けはい)もないらしいのに唯だ朗かに河東節(かとうぶし)「水調子(みずちょうし)」の一曲が奏(かなで)られている...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...後白河法皇が河東押小路(かとうおしこうじ)の御所で御修経のことがあった...
中里介山 「法然行伝」
...端唄や河東節(かとうぶし)は玄人跣足(くろうとはだし)だが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...河東(かはひがし)君が病気で欠勤の由...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...河東君が一日も早く全快して活動の日を祈りつゝ...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...病気だつた河東君も全快して...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...まことに未だ河東の地を蹈(ふ)まずして白頭の豕(ゐのこ)をことなりとする人に似たらむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...手紙でも河東茂とか河東茂夫とか書いて来るのが大部分です...
夢野久作 「怪青年モセイ」
...自分は河東解良(かとうかいりょう)(山西省(さんせいしょう)・解県(かいけん))の産で...
吉川英治 「三国志」
...「河東楊郡(かとうようぐん)の生れで徐晃...
吉川英治 「三国志」
...総軍約三万は――かれの領する甲斐(かい)、信濃(しなの)、駿河(するが)、遠州の北部、三河東部、上野(こうずけ)の西部、飛騨(ひだ)の一部、越中の南にまでわたる、およそ百三十万石の地から徴(ちょう)せられた将兵であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...――彼は河東(かとう)における開国ごろの名将呼延賛(こえんさん)の末裔(まつえい)で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...シェラ・レオネの山々の彼方に大河東流せることなどを聞いて来たが...
和辻哲郎 「鎖国」
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