...(勿論かう言ふ短詩の作家、河東碧梧桐、中塚一碧楼、荻原井泉水等の諸氏の作品にも佳作のあることは事実である...
芥川龍之介 「発句私見」
...「トラステヱエル」(河東の地なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...河東節の批評はほぼ同感であったが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...元禄において江戸演劇を創生し享保元文(げんぶん)年代に至つて河東節(かとうぶし)を出(いだ)したる都会特殊の芸術的感情は...
永井荷風 「江戸芸術論」
...晩間三笑庵河東※語初に招れゐたりしかど...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...後白河法皇が河東押小路(かとうおしこうじ)の御所で御修経のことがあった...
中里介山 「法然行伝」
...大学からは、のちの文学博士野上豊一郎君や、大審院検事の柴碩文君が定連だったし、荻原井泉水、高浜虚子、河東碧梧桐、三井甲之、内藤鳴雪なんぞの顔も、大抵見えた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...河東君が一日も早く全快して活動の日を祈りつゝ...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...意匠を河東節の歌曲「小袖模様」に取つたものであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この点だけは駿河東部の官道の変遷と似たところがある...
柳田國男 「地名の研究」
...日本派の俳人河東碧梧桐氏も一流奇矯の書体で...
山本笑月 「明治世相百話」
...夏冬繁緒、河東茂生、滋岡透、そのほかいろいろ……田舎者の私は、みんな別々の人間のペンネームかと思っていた...
夢野久作 「怪青年モセイ」
...手紙でも河東茂とか河東茂夫とか書いて来るのが大部分です...
夢野久作 「怪青年モセイ」
...今の東三省全部と熱河東部に亘る広大な地域の総称であつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...自分は河東解良(かとうかいりょう)(山西省(さんせいしょう)・解県(かいけん))の産で...
吉川英治 「三国志」
...総軍約三万は――かれの領する甲斐(かい)、信濃(しなの)、駿河(するが)、遠州の北部、三河東部、上野(こうずけ)の西部、飛騨(ひだ)の一部、越中の南にまでわたる、およそ百三十万石の地から徴(ちょう)せられた将兵であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...――彼は河東(かとう)における開国ごろの名将呼延賛(こえんさん)の末裔(まつえい)で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...別の項でその実相院町なるものを考究すると――五辻通り小川西入(おがわにしい)る所より堀河東入るまで――などとあって...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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