...それまで匹夫匹婦の娯楽であって士太夫の見るまじきものと侮蔑(さげす)んだ河原者の芸術を陛下の御覧に供したのでも明かである...
内田魯庵 「四十年前」
...苟(いやしく)も帝国大学の学生が顔に粉黛をほどこして河原者の真似をするとは何事であるか...
辰野隆 「浜尾新先生」
...食うや食わずの場末小屋の河原者の情(なさけ)にまであずかるように成り果てたのであったろう?すべてが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その上、辛抱(しんぼう)がならないのは、天下の公道で、二言めには、河原者の、身分違いのと、喚き立て、言い罵(ののし)るのを聞くことだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...――何が、身分違い、河原者...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...――河原者! 身分違い――と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今宵(こよい)この者に、旧師が、秘伝奥義の、伝授云々のことあり、拙者へも伝授なきものを、河原者風情に、授(さず)けられては、面目立ち難く、当方より、師弟の縁を切り、直ちに、脇田家を後にいたした理由(わけ)――拙者といたしましては、武芸にては、強(あなが)ち、師に劣るとも思われませぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...――さては、ひとを河原者、色子(いろこ)あがり同然とあなどって、婦女子の、弄(もてあそ)びもの、つれづれの伽(とぎ)として、淫(みだ)らなことを、させようとしむけるのだな...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...河原者の身分ちがいのとさげすんでいる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「只さえ、どうにかして、浪路さまを現在の御境涯から蹴落し、君寵(くんちょう)を奪おうと、日頃から狙(ねら)いに狙っている女性(にょしょう)たちの耳に、この真相が達した破目には、まるで蜂の巣を、突付きこわしたような騒動が起るは必定(ひつじょう)――しかも、それが、大奥だけに止(とど)まる話であればまだしもじゃが、第一、三斎さま、駿河守さまの、御威勢も、言わば、浪路さまの御寵遇が、預かって力がある筋もござるし、このおふた方の権威が、又、世間の嫉(ねた)みを買うているわけゆえ、結局、どこまで煩(わずら)いがからまってゆくか、見当もつかぬ――それで、さすがの御隠居も、あらわにはお出しにならぬ、大分、御心配の御容子(ごようす)だが――」「でも、妙でござんすねえ――」と、お初が、いぶかしげに、「雪之丞のために、姿をおかくしになったとしたら、あの者を責め問うたなら、お行方は、すぐにおわかりになるでござりましょうに――」「ところが、それが、あの化性(けしょう)もの奴の不敵なところだ」と、門倉平馬は三白眼の白目を、剥(む)きだすようにして、「あれは、悉(ことごと)く御隠居の御信用を得ている上、実にきっぱりと、申しわけをいたしておる――いかにも、浪路さまより、身に余る仰(おお)せをうけたこともござりますが、当方は、河原者、人まじわりもつつしまねばならぬ身、ことさら芸道大切に、これまでとて、女性の肌にもふれておりませぬで、その御懇情(ごこんじょう)だけは、平にお忘れ下さるよう、申し上げたことでござります...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あんな河原者の一人や二人...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「おお、許すとありゃ――」と、助次郎、今夜も、かなり酔いがまわっているように見えたが、縁側から、沓脱(くつぬ)ぎに揃えてあった、庭下駄を突っかけて下りると大股に、雪之丞の側に歩み近づいて、「これ、河原者!」と、鉄扇を突きつけて、「その方、身分ちがいの身を以て、生意気(なまいき)に、剣技を誇るなぞ、奇怪至極だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...――河原者を慕う不所存な女子を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...俳優は河原者として賤者である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ソキといいシュクといいハチヤといい河原者という類は...
柳田國男 「地名の研究」
...役者は河原者というけれど東京の俳優はそうばかりではなく...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...岩井染之助一座の河原者と思われる...
吉川英治 「江戸三国志」
...『河原者(かわらもの)...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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