...これより以前から文学に絶望して衣食の道を他に求めるべく考えていたのがこの不快な絶望にいよいよ益々沮喪(そそう)して断然文学を思切るべく決心した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...海岸へ出ようとする路傍の沮洳地(そじょち)には...
田中貢太郎 「雁」
...土手の下の沮洳地を見ると...
田中貢太郎 「雁」
...しかしマリユスは一日たりとも意気沮喪(そそう)しなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...松葉焚き煤火すゝたく蜑が家に幾夜は寢ねつ雪のふる夜も波崎のや砂山がうれゆ吹き拂ふ雪のとばしり打ちけぶる見ゆしらゆきの吹雪く荒磯にうつ波の碎けの穗ぬれきらひ立つかも吹き溜る雪が眞白き篠の群の椿が花はいつくしきかも波崎雜詠のうち薦かけて桶の深きに入れおける蛸もこほらむ寒き此夜は利根の河口は亂礁常に波荒れて舟行甚だ沮む...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...初めて同じような沮喪の感覚を学びました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...アクツは必ずしも卑湿沮洳(そじょ)の地を意味すると断定することはできない...
柳田國男 「地名の研究」
...九州の牟田の沮洳(そじょ)を意味することは引証にも及ぶまいが...
柳田國男 「地名の研究」
...歩一歩となにかが沮喪(そそう)してゆくのがわかった...
山川方夫 「待っている女」
...貴方(あなた)の天職を沮喪させては成らない」と云ふ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...すっかり意気を沮喪(そそう)させてしまった...
吉川英治 「三国志」
...沮授は心配した...
吉川英治 「三国志」
...ところが、沮授は隙を見て、兵の馬を盗みだし、それに乗って逃げだそうとした...
吉川英治 「三国志」
...沮授の背から胸まで射ぬいてしまった...
吉川英治 「三国志」
...また沮授(そじゅ)の子の沮鵠(そこう)という者を大将として...
吉川英治 「三国志」
...全将士の意気の沮喪(そそう)はどうしようもあるまい...
吉川英治 「私本太平記」
...決して戦意は沮喪(そそう)してはいなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...ともすると却って寄手の方に生じて――それは著(いちじる)しく士気を沮喪(そそう)せしめることがある...
吉川英治 「新書太閤記」
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