...沫雪(あわゆき)の わかやる胸を綱(たくづの)の 白き臂(ただむき)そ叩(だた)き 叩きまながり四四ま玉手 玉手差し纏(ま)き股長(ももなが)に寢(い)をしなせ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...時の気運(きうん)によりていまだこほらで沫々(あわ/\)しきが...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...一沫の不思議も存在しない!コンクリートの廊下に響く靴音も...
陀田勘助 「春がふたたび牢獄にやってきた!」
...雨は飛沫(しぶき)を立てて降ってきた...
田中貢太郎 「竇氏」
...お詑びでもある(私のワヤの余沫が同君へまで飛んだのである)...
種田山頭火 「其中日記」
...表面的な泡沫的な狭小な意識の世界を去って...
豊島与志雄 「文学以前」
...と、同時に、池上の体当りを食った追手の一人は、脚を天へ上げて、白い飛沫を、つづく味方へ浴びせかけて、川の中に陥った...
直木三十五 「南国太平記」
...飛沫(しぶき)を被(かぶ)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...賭博場(ばくちば)の賽の目次第で転げ込んだ泡沫銭(あぶくぜに)だ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...岩だって沫雪(あわゆき)のようにすることもできるのですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのいみじき灌奠(ラバシヨン)の余沫(よまつ)は枝より...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...小さな飛沫(ひまつ)がピョイピョイと切れてゆく...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...絃歌の飛沫(しぶき)に川波の鼓...
吉川英治 「剣難女難」
...白浪の飛沫(しぶき)から湧き出したものみたいに...
吉川英治 「私本太平記」
...亭主の影の見失われた溝(どぶ)から黒い泥飛沫(どろしぶき)がたかくあがった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あたりの残雪は黒い飛沫(しぶき)となって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...どぶりッと飛沫(しぶき)に足をすくわれながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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