...白骨(しらほね)温泉へ行くのだそうで沢渡(さわんど)で下りた...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...白骨(しらほね)温泉へ行くのださうで沢渡(さはんど)で下りた...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...御山参拝は鳥居峠、合戸峠、沢渡峠と、遙拝所まであるが、四季にわたるとは言っても、やはり旧盆前後に集中されるから、爺さん望見の機会は少なく、現代登山も初期はほとんど夏に限られ、その後は幾ぶんこの山を閑却した傾きがあり、外にもいろいろ理由は考えられるが、ますます爺さんの世に出る機会がなかったものだろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...たとえばこの県にも多い膝折(ひざおれ)とか沢渡(さわたり)とかいう地名は他でもたくさんあってかねてその意味を発見したいと願っているものである...
柳田國男 「地名の研究」
...――由利江の家はこの沢渡家とおなじ家老格で...
山本周五郎 「落ち梅記」
...沢渡と佐竹とは遠い縁者にも当っていたし...
山本周五郎 「落ち梅記」
...母が彼女を沢渡の嫁に迎えるつもりであり...
山本周五郎 「落ち梅記」
...沢渡と佐竹との関係には...
山本周五郎 「落ち梅記」
...……もちろん沢渡どのにはおわかりにならなかったでしょうが」その言葉にはじつは重大な意味があった...
山本周五郎 「落ち梅記」
...沢渡家はずっと以前には百五十人も侍を預かっていたので...
山本周五郎 「落ち梅記」
...沢渡助左衛門がその首謀者の一人だからだ」「――――」金之助はすっと全身の血が冷えるように感じた...
山本周五郎 「落ち梅記」
...それについては気の毒であるが沢渡にも累が及ばざるを得ない...
山本周五郎 「落ち梅記」
...沢渡とも昔から往来があり...
山本周五郎 「落ち梅記」
...桑原から沢渡へ越す所で一回王滝川を渡る...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...降れば馬を雇って沢渡(さわたり)温泉まで行こうと決めていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...曰く、右沢渡温泉道、左花敷温泉道...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...正午近く沢渡温泉に着き...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...無理をして此処まで来ないで沢渡にあのまま泊っておけば昨夜の不愉快は知らずに過ごせたものを……」「それにしても昨夜はひどかったですネ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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