...一番沢山に含んでゐるのは塩になるものだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...其の妨げをなすものは沢山に有る...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...夏も末の頃になつて漸く新らしい枝のさきに白い粉の吹いたやうな莟(つぼみ)が沢山につきはじめて...
高浜虚子 「百日紅」
...疑問は疑問にして置かなければならないやうな場合が沢山にある...
田山録弥 「ある時に」
...その外部の変遷と推移とは沢山にある...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...そのついでにこの書のその他の各条も読んでみるとなかなか面白いことが沢山にある...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...芝居気(しばいげ)も衒気(げんき)も彼には沢山にあった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...これを所持していた話が沢山に残っている...
中山太郎 「屍体と民俗」
...葬礼についても各島々に限られた習俗が沢山に残っている...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...あんたがもつと沢山に費用を負担して呉れるんなら兎も角...
牧野信一 「小川の流れ」
...いかばかり美ならずや! 誰人ぞ朦朧式などゝ云はむ? めでたくも亦いと稀なるわが手腕に我ながら感嘆の声を挙げて止まず――と実はもつと沢山に写して来たのですが斯くの通り記事満載の結果全部を挙げて此処に掲載し得なかつたのはかへす/″\も残念の極み果なし...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...他の一面は芭蕉の葉を沢山に彫つてある...
正岡子規 「病牀六尺」
...京阪地方にはこのやうな儀式や祭が沢山にあるのだから京阪の人は今の内になるべく細しくその様を写して見せてもらひたい...
正岡子規 「墨汁一滴」
...嫁入さきが海岸だったというのでそこで集めた桜貝姫貝ちょうちん貝などを沢山に持っていた...
室生犀星 「幼年時代」
...あの日には茄子と胡瓜を沢山に漬けて置けと云ったのだ...
森鴎外 「鶏」
...何ぼ形容詞が沢山にあっても...
夢野久作 「鼻の表現」
...寺領も沢山に附いておったが...
夢野久作 「名娼満月」
...まあまあお肉やらお酒もこんなに沢山に」金蓮(きんれん)はすっかり穿(は)き違えてしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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