...村寺の酒飲和尚(さけのみおしやう)よりは神々の名も沢山に知つてゐる...
石川啄木 「赤痢」
...一番沢山に含んでゐるのは塩になるものだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...下手な自分の言葉で云ふよりもより多く彼女を知つた人が沢山にあるから...
伊藤野枝 「「婦人解放の悲劇」自序」
...まだそう仕事が沢山にあるという時ではない...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...蕨も沢山に出るし...
田山録弥 「行つて見たいところ」
...その外部の変遷と推移とは沢山にある...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...冬は丸で海に囲まれて内地の文化からは全く離れて暮してゐるといふ話――話は沢山に沢山にあつて容易に尽きさうには見えなかつたけれども...
田山録弥 「島の唄」
...昔から随分沢山につくつた...
田山録弥 「小説新論」
...Sarah Bernhardt や Eleonora Duse が、そんなに無雑作に、そんなに沢山に、またそんなに突然に、この貧弱な日本の劇界に現われるものでない...
津田左右吉 「偶言」
...紙屑のような論文でも沢山に出るうちには偶(たま)にはいいものも出るであろうと思われる...
寺田寅彦 「学位について」
...色々な危険を冒していることは数え上げればその外にもずいぶん沢山にあるであろうと思われる...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
...もっと大きな美しいのが沢山に来ている...
寺田寅彦 「森の絵」
...沢山に知っていた...
夏目漱石 「それから」
...お産の留守番以来かなりもう沢山にもなっています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...読売文学賞とか芥川賞の折にはどの作家よりも沢山に読んでいる人であった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...あの隅々にはまだ気の附かなかった物を沢山に見ることが出来る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...或る時あんまり鳥や獣(けもの)が沢山に獲れまして家来が持ち切れぬようになりましたので...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...白樺というものは沢山につづくと樹木には見えず...
横光利一 「欧洲紀行」
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