...きょうの没我のパッションが大事です...
太宰治 「或る忠告」
...没我的――東洋的――素直な生き方...
種田山頭火 「其中日記」
...コリンズのその劇の主人公のリチャード・ウォーダーの没我的な性格が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...真に創造力をそなえた者が皆有している熱烈な没我性を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...没我的生活に対する主我的の甚だしいものである...
宮本百合子 「大いなるもの」
...私には他の例で実にそういう没我の確乎性を実感せしめられているわけですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...器に見らるる没我(ぼつが)は...
柳宗悦 「工藝の道」
...古作品の美は没我の美である...
柳宗悦 「工藝の道」
...奉仕は没我的心においてのみ完くされる...
柳宗悦 「工藝の道」
...しかし私たちは没我をただちに個性への否定と解してはならぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼らの美は没我(ぼつが)の美であった...
柳宗悦 「工藝の道」
...没我の境に入らずば美を産むことはできぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...没我は我の否定ではない...
柳宗悦 「工藝の道」
...だが没我にして始めて聖である...
柳宗悦 「工藝の道」
...没我(ぼつが)より個性への傾向である...
柳宗悦 「工藝の道」
...この没我が彼を美の浄土に導いたのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...まったくあの没我のひとときの感覚の方がはるかに喜びを失わぬという奇妙な現象について――まったくそれにぶつかってみて初めて夢を夢とは信ぜられぬ理知について...
横光利一 「旅愁」
...人間の没我の愛を力説するのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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