...個性が充実して他に何の望むものなき境地を人は仮りに没我というに過ぎぬ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...きょうの没我のパッションが大事です...
太宰治 「或る忠告」
...捨身没我の風光...
種田山頭火 「其中日記」
...┌求むるなかれ│貪るなかれ└持つなかれ┌没我│忘我└無我六月三十日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...コリンズのその劇の主人公のリチャード・ウォーダーの没我的な性格が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...精密な没我的な観察にのみ終始して...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...真に創造力をそなえた者が皆有している熱烈な没我性を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もっと打込んだ・裸身の・壮(さか)んな・没我的な・灼熱(しゃくねつ)した美しさだ...
中島敦 「悟浄歎異」
...(一〇)無心とは没我(ぼつが)の謂である...
柳宗悦 「工藝の道」
...古作品の美は没我の美である...
柳宗悦 「工藝の道」
...奉仕は没我的心においてのみ完くされる...
柳宗悦 「工藝の道」
...没我に活きる工藝は個性の主張に止まることができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼らの美は没我(ぼつが)の美であった...
柳宗悦 「工藝の道」
...否、没我より、より深く自己を活かす場合があろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...没我(ぼつが)より個性への傾向である...
柳宗悦 「工藝の道」
...没我(ぼつが)の世界にのみ現れるのと同じである...
柳宗悦 「工藝の道」
...器に見らるる没我は救われている証(しるし)である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...まったくあの没我のひとときの感覚の方がはるかに喜びを失わぬという奇妙な現象について――まったくそれにぶつかってみて初めて夢を夢とは信ぜられぬ理知について...
横光利一 「旅愁」
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