...それは愛の作用を没我的でなければならぬと強言する愛他主義者としてはあるまじきことだといわねばならぬ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...個性が充実して他に何の望むものなき境地を人は仮りに没我というに過ぎぬ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...×試みに没我的愛他主義者に問いたい...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...コリンズのその劇の主人公のリチャード・ウォーダーの没我的な性格が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...全幅の服従と絶対の没我とをもって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...真に創造力をそなえた者が皆有している熱烈な没我性を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ああした本能的な没我的な瞬間があるか...
中島敦 「悟浄出世」
...本気でそれにかかっている人の没我...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...器に見らるる没我(ぼつが)は...
柳宗悦 「工藝の道」
...奉仕は没我的心においてのみ完くされる...
柳宗悦 「工藝の道」
...しかし私たちは没我をただちに個性への否定と解してはならぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼らの美は没我(ぼつが)の美であった...
柳宗悦 「工藝の道」
...没我(ぼつが)より個性への傾向である...
柳宗悦 「工藝の道」
...この没我が彼を美の浄土に導いたのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...「没我」と云い「忘我(ぼうが)」と云い...
柳宗悦 「工藝の道」
...没我(ぼつが)の世界にのみ現れるのと同じである...
柳宗悦 「工藝の道」
...仕事への熱中と没我から...
吉川英治 「新書太閤記」
...人間の没我の愛を力説するのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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