...大ナポレオン覇業の没落を来たしたのである...
石原莞爾 「最終戦争論」
...黒鯨のようなその大きな艦体をしずかにしずかに波間に没しさったのであった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...共に水中に没してしまうからだ...
海野十三 「海底都市」
...いそがしい仕事に没頭しているに違いない...
太宰治 「新ハムレット」
...致遠また没せんとし...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その壁も没交渉なものであり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日没を合図に撞(つ)く鐘を一時間前に鳴らした...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あまりの神出鬼没ぶりに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...耳を傾けることにすっかり没頭したまま...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ほとんど没ですが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...現今では殆ど姿を没して居るとあり...
牧野信一 「山峡の凧」
...一方では悠々(いう/\)本来の創作の仕事に没頭する……そこには揺ぎのない生活の安定がある――とこれが私の空想だつたのである――...
宮地嘉六 「老残」
...没頭弥九郎という剣術のうまい...
山本周五郎 「半之助祝言」
...没落した笊組を見捨てて潜伏していた...
吉川英治 「剣難女難」
...揺れ鳴る鈴よ没羽箭(ぼつうせん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...やがて蓮台野(れんだいの)の枯れた萱(かや)の中を半身も没しながらざわざわとどこかへ歩いてゆく...
吉川英治 「親鸞」
...その没年の弘長二年から数えて聖人が呱々(ここ)の声をあげた九十年前は承安の三年...
吉川英治 「親鸞聖人について」
...現在の日本文化の主潮とほとんど没交渉なのはどういうものであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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