...女房衆のお泣きになるお声や見物人の何や彼(か)やと取り沙汰するのを聞いていたのでござります...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...……暫く御無沙汰するかも知れません...
豊島与志雄 「運命のままに」
...その菊池君が大いに推薦するとか何とか云って取沙汰するのはおかしいと思った...
中里介山 「生前身後の事」
...この日に限って御無沙汰するのも何だか気持がわるいし...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...あんまり御無沙汰するてえと...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...却つて御無沙汰することになるんですわ...
正宗白鳥 「見學」
...しきりに沙汰する声が聞えてきましたが...
吉川英治 「三国志」
...都からよい沙汰するぞ」菊王は...
吉川英治 「私本太平記」
...もう余り口沙汰するな」「はい」「わしも近ごろ忘れておる」「は...
吉川英治 「私本太平記」
...勿体なげに沙汰する下々の憂いも真(まこと)であろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...お上(かみ)にはそれらの物をすぐ突っ返されたなどと沙汰する者があったが――」というものもあるし...
吉川英治 「新書太閤記」
...いずれ沙汰するであろう」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...余り無沙汰するなよ」かれの粋狂(すいきょう)は底が知れない...
吉川英治 「新書太閤記」
...伊豆で旗挙げをしたと沙汰する頼朝がある...
吉川英治 「親鸞」
...沙汰するところによると...
吉川英治 「親鸞」
...今では人も沙汰するところである...
吉川英治 「親鸞」
...鎌倉に対して近ごろ不満をいだいているらしいと沙汰する者があったり...
吉川英治 「親鸞」
...源家の義朝様の旧臣どもじゃなどと沙汰する者もあったがの……...
吉川英治 「源頼朝」
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