...彼女は最近、沈鬱な気分が続いている...
...彼の詩には沈鬱な雰囲気が漂っている...
...あの映画は沈鬱なストーリーだった...
...彼は沈鬱な表情で話を聞いていた...
...結婚式の前日になって、彼女は沈鬱な気分に陥ってしまった...
...平生(へいぜい)多弁(たべん)の老人はかえって顔に不安(ふあん)沈鬱(ちんうつ)のくもりを宿(やど)し...
伊藤左千夫 「告げ人」
...沈鬱(ちんうつ)...
太宰治 「正義と微笑」
...水は沈鬱に濁っている...
寺田寅彦 「異郷」
...そんな時でも恐ろしく真面目で沈鬱で一心不乱になっているように見える...
寺田寅彦 「イタリア人」
...あれは無意味なる沈鬱(ちんうつ)である...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...暗い沈鬱(ちんうつ)な顔をして黙ってやっている...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...ある時は複雑な沈鬱な混色ばかりが次から次へと排列されて一種の半音階的の旋律を表わしているのである...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...その奥底に眠ってる沈鬱(ちんうつ)な魂を今や知りながらも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...アンナは沈鬱(ちんうつ)な様子で耳を傾けて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...決然たるしかも沈鬱(ちんうつ)なる顔をし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...障子の色は沈鬱であったし...
直木三十五 「南国太平記」
...絶(た)えず只(たゞ)憔悴(せうすゐ)しつゝ沈鬱(ちんうつ)の状態(じやうたい)を持續(ぢぞく)した...
長塚節 「土」
...沈鬱な眼をあげると...
野村胡堂 「死の予告」
...沈鬱(メランコリック)な眼ざしで静かに煖炉(いろり)の火を見つめている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...無情な太陽が沈鬱な筏の上にかがやいていた...
久生十蘭 「ノア」
...沈鬱な表情の中に一種苦悶に似た色が貫くように見えるのももっともな次第といわねばなるまい...
久生十蘭 「魔都」
...月世界と地獄を往復した――などゝ沈鬱な表情で呟いだ...
牧野信一 「日本橋」
...多少沈鬱(ちんうつ)の気のあったことは見のがせません...
吉川英治 「江戸三国志」
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