...沈香を焚いて、部屋のにおいを消す...
...沈香の香りに包まれるとリラックスできる...
...沈香を使ったお香を買ってきた...
...お寺では沈香を使っている...
...沈香の効能は疲労回復に効果があるとされる...
...かすかにたきこめられた沈香(じんこう)のにおいも...
有島武郎 「或る女」
...螺鈿蒔絵の経机の上には青磁の香炉をのせて沈香を焚き...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...沈香(ぢんかう)の脇息(けふそく)に身を持たせ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...伽羅(きゃら)とか沈香(じんこう)とかいうやつの香りなんだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...沈香や白檀を(た)くらしい幽雅な香の匂いなどは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...栴檀(せんだん)の木が長い間水に沈んで居たのは沈香と言い――これは年数によっていろいろ名称があります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...沈香(ぢんかう)か古渡りのギヤマンでも買ふやうな顏をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...沈香か古渡りのギヤマンでも買うような顔をして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伽羅や沈香(ちんかう)といふものを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...盜賊は入りませんかと――いや待て/\――大名屋敷に伽羅(きやら)や沈香(ぢんかう)があるのは不思議はないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「伽羅や沈香は、こちとらの家にある品ぢやない――ところで、鑄掛屋(いかけや)の權次は空地のどの邊に店を張つて仕事をして居るんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...盗賊は入りませんかと――いや待て待て――大名屋敷に伽羅(きゃら)や沈香(じんこう)があるのは不思議はないが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「伽羅や沈香は、こちとらの家にある品じゃない――ところで、鋳掛屋(いかけや)の権次は空地のどの辺に店を張って仕事をしているんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...祖母が沈香(ぢんかう)をもつてゐたのと、指(ゆび)をやけどしたりすると、チチンカンプンと口で吹きながらいつたのとを、ごつちやにして、なんでも、沈香御祈祷、チチンカンプン、チチンカンプンとごまかしたやうだつた...
長谷川時雨 「お灸」
...日本で云ふ伽羅の木が中国では沈香(ぢんかう)といふのだと知つたのも加野に教へられたからである...
林芙美子 「浮雲」
...沈香の心材に筏を彫った帯止だけにしておく...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...帯留は沈香の花鏡の透彫りというのは...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...なお沈香の銘木で作った匣(はこ)に塩浸(しおびた)しとした張飛の首を封じ...
吉川英治 「三国志」
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