...その熱情は内部に深く沈潜する性質のもので...
谷崎潤一郎 「鍵」
...そしてその悲痛なる事実の奥底まで沈潜することによってのみ堪え得られる事実である...
種田山頭火 「赤い壺(三)」
...自然観照の詩に沈潜する外はない...
種田山頭火 「其中日記」
...そして勇敢に自然の中に沈潜する...
種田山頭火 「其中日記」
...「私は成長するために沈潜する」とか妙な言葉が流行していた...
辻潤 「ふもれすく」
...過去の生活の中に沈潜するを要するそれとが...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...後深く内部生活に沈潜するに及びては...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...深く沈潜することができないせいもあって...
徳田秋声 「縮図」
...或いは漠然として瞑想のうちに沈潜することもあった...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...そして静かに原子核の内部の秘密に沈潜する...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...上州の片隅に勉学に沈潜する静謐(せいひつ)な世界が存在したとは...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...」と詩人は暫時無言で……ひたすら回憶の深淵に沈潜すると云つたやうな様子であつた...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...おのれの思いに沈潜するのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...この場合にはその汎神論的前提のために客觀的な歴史的存在そのものに沈潜するといふことも十分に重んぜられ得た...
三木清 「歴史哲學」
...深い懐疑に沈潜する事も...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...自身の内外の中に沈潜する...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今日のトピックに沈潜するためにも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...反省的に沈潜することは...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
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