...茶屋女とか芸者とかいうような下層に沈淪(ちんりん)した女が案外な道徳的感情に富んでいて...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...それに比して義(ただ)しき者の悲境に沈淪(ちんりん)せるは何の故ぞと...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...嘗ての原始的状態に沈淪した蒙昧な蛮族の居住地に教化の御光を与へ...
太宰治 「津軽」
...家庭ハ冷かに墳墓ハ乱るゝの惨状に沈淪して哭天慟地の血涙に咽ぶの時に当り...
田中正造 「非常歎願書」
...芸術家がそのために悲惨な境界に沈淪(ちんりん)せぬまでも...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...浮浪の少年は沈淪(ちんりん)した人間である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そしてかかるどん底への沈淪(ちんりん)において...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...誰と喧嘩したって損をしっこない境遇に沈淪(ちんりん)している人間だ...
夏目漱石 「明暗」
...求めてその中(うち)に沈淪(ちんりん)して...
二葉亭四迷 「浮雲」
...しかもそこには沈淪の状態にある無数の破滅せる農民や小生産者や労働貧民が溢れていたからである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...または幸福に達すれば再び窮乏に沈淪しこの窮乏がまたも次の幸福の出発点となるというふうに永久の擺動(はいどう)(オシレイション――マルサスはこの語そのものもその観念もこれをコンドルセエから得て来たもののように思われる)に運命づけられていなければならぬのであるか...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一夫多妻はその分家の多くが最も悲惨な窮乏に沈淪するまで...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...住民が最も野蛮な無智に沈淪しまたは最も苛酷な圧政に圧迫されている国は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...朝暮歎きに沈淪(ちんりん)したもう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして其女に至つては実に言ふに忍びざる悲惨の境に沈淪したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...能楽師が極度の窮迫に沈淪していた時代であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...あったら娘を一生不幸の淵に沈淪(ちんりん)させる事になるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...彼らは内面外面のあらゆる道徳を振り捨てて人の恐れる「底」に沈淪する事を喜ぶ...
和辻哲郎 「転向」
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